http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364678906/
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 06:28:26.46 ID:Bt14Mzig0
はい
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 06:30:42.47 ID:TUeTA7g9O
代行感謝
ガルマ「グフとか要らないんじゃあないか?」シャア「えっ」
http://blog.livedoor.jp/redcomet2ch/archives/25050498.html
シャア「私もギャンが欲しいなぁ」ガルマ「えっ」
http://blog.livedoor.jp/redcomet2ch/archives/25086968.html
の続きになります
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 06:32:43.90 ID:Maj7ngQt0
へい!
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 06:33:12.11 ID:wL0+uS580
うひょー
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 06:37:39.53 ID:TUeTA7g9O
――――
永井一郎「ビグザムの量産化というジオン公国最大の危機を辛くも脱したガルマとその友人達」
永井一郎「ときに宇宙世紀0079、12月が半ばを過ぎた頃であった」
永井一郎「諜報部に悪巧みを持ちかけ、ビグザム開発をビグ・ラングの開発に無理やり転換することに成功したシャア・アズナブルは」
永井一郎「月の要衝グラナダにてオリヴァー・マイと合流」
永井一郎「ララァと共に統合整備計画の経過観察に乗り出すのであった」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 06:43:34.05 ID:TUeTA7g9O
――グラナダ宙域――
ゴォォォォ……
シャア「くっ……!」
ピピッ
シャア「そこだ!!」バァンッ
ビシィッ
『目標に命中』
シャア「次だ!」ガシャコンッ
ピピッ
シャア「ぬぅっ!」バァンッバァンッ
『目標に命中』
ピピッ
シャア「またいやらしいところに出したな……だが!」ドゥンッ
『目標に命中、全行程を終了致します』
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 06:48:34.11 ID:TUeTA7g9O
――グラナダ――
ララァ「大佐」スッ
シャア「ありがとう、ララァ」
マイ「シャア大佐、お疲れ様です」
マイ「どうでしたか? 統合整備計画により開発された【ケンプファー】の性能は」
シャア「恐るべき機動力だ。乗っていて恐いと感じたのは、ザクの初搭乗以来だよ」フキフキ
マイ「強襲用に特化した特殊部隊運用前提の突撃機体ですからね」
マイ「機動力はゲルググ以上、ビームライフルこそ持てませんが火力も折り紙付きです」
シャア「気に入った。このまま持ち帰りたいくらいだよ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 06:55:08.53 ID:TUeTA7g9O
カーンカーン
バチバチバチ……
マイ「性能面では機動力に特化したことで正面装甲以外は脆弱、全身のバーニアと大量の実弾武装により潜在能力は非常に高いものの扱いは難しいものと思われますが」
シャア「確かに厄介なMSではある。だが当たればおしまいとはいえ、当たらなければどうということもあるまいさ」
マイ「大佐ならば本当にそうでしょうね」
シャア「ガルマは何と?」
マイ「少数生産による特殊任務遂行部隊の運用には賛成だそうです」
マイ「何よりケンプファーは統合整備計画により開発されたこともあり、整備性の向上から分解、組み立てが楽である点が利点に挙げられもします」
シャア「バラしたMSを現地で組み上げる、か?」
マイ「この性能のMSを、です」
シャア「いかにもガルマが喜びそうなMSだな」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 07:03:30.67 ID:TUeTA7g9O
マイ「ただ、やはり脆さに関しては厄介な面もありますね」
マイ「宇宙やコロニーのような場所ならいざ知らず、地球などでは不意な衝突や激突の可能性も挙げられますから……」
シャア「下手にぶつけて腕が動きませんじゃあ、話にもならんからな」
マイ「強襲には夜襲や起伏の激しい地形などを選ばざるを得ない意味合いもありますから、運用には注意を払う必要がありますね」
シャア「武装も悪くないが、ショットガンと言うのは珍しいな」
マイ「強襲用ということもあり、適当に狙いをつけてもダメージを与えられる武装が選択されました」
シャア「弾丸が装甲を貫通するのか?」
マイ「ルナチタニウム合金を使った特殊な弾丸ですから、貫通力は期待できます」
マイ「ポンプアクションはケンプファー自体の機動戦で万が一の不備が起きないようにした保険ですが、もちろん自動排莢も可能ですよ」
ララァ「大佐、MSが沢山あるわ」
シャア「それはそうさ。グラナダだからな」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 07:15:22.67 ID:TUeTA7g9O
ウィィィン
マイ「到着しました」
シャア「ふぅ……久し振りの宇宙だというのに、妙な疲労感があるな」
マイ「地球の重力に馴れ過ぎましたね、気疲れという奴ですよ」ハハハ
シャア「まあいいさ、さっそく始めよう」ダラー
ララァ「大佐、みっともないです」
マイ「分かりました。こちらをご覧ください」
ララァ(スルーした……!)
ヴンッ
マイ「こちらが統合整備計画におけるMSの改良タイプ……」
マイ「【ザクⅡ改】【リックドムⅡ】【ズゴッグE】【ケンプファー】【ハイゴック】」
マイ「そして【ゲルググJ(イェーガー)】【ギャンK(クリーガー)】となります」
シャア「成る程成る程」フーン
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 07:19:18.50 ID:TUeTA7g9O
ララァ「大佐……」
シャア「なに、気にするなララァ」
シャア「ガルマが見ていない間くらいは羽を伸ばしても罰は当たるまい」ハッハッハ
キシリア「私は見ているがな」
シャア「ひゅいっ!?」
マイ「キシリア閣下!」ビシッ
キシリア「マイ技術中尉、ララァ少尉、如何に上官とて怠慢が許される道理はないぞ」
キシリア「彼の者を思うなら苦言を呈することを恐れぬことだ。ことこの男にはな」
ララァ「はい、キシリア様」
マイ「肝に銘じさせていただきます」
シャア(くっ……例のビグ・ラングの一件でキシリアにだけ正体バラしたのがマズかったか)
キシリア「続けろ。私もこの計画には興味がある」
マイ「では、続けさせていただきます」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 07:30:15.13 ID:TUeTA7g9O
マイ「まず【ザクⅡ改】【リックドムⅡ】【ズゴッグE】ですが」
マイ「こちらの三機に関しては全体的に性能を向上させつつ、各々の問題点を特に改良する方針で進めております」
マイ「ザクⅡ改に関してはバーニアの追加により推力を大幅に向上」
マイ「リックドムⅡに関しては前身の最大の問題点だった稼働時間をプロペラントタンクにより補填」
マイ「ズゴッグEに関しては全体的なパーツの見直しによりコストを大幅に削減、性能向上と合わせ量産体制を完全に確立しました」
マイ「特にリックドムⅡのプロペラントタンクに関しましては、ゲルググJとギャンKにも同様の処置をして稼働時間の確保をし」
マイ「ザクⅡ改にも応用し稼働時間を延ばすようガルマ様から通達を受けております」
キシリア「そんなに深刻なのか、稼働時間は」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 07:37:23.64 ID:TUeTA7g9O
マイ「はい、特に急造機体のリックドムと、推力を大幅に向上させたザクⅡ改の二機は深刻で」
マイ「リックドムはドムに比べ稼働時間が四分の一、ザクⅡ改はザクⅡF型と比べ二分の一になっていまして」
マイ「ガルマ様が『四分の一とか急造にも程があんだろうが、パイロットに永遠の宇宙の旅をプレゼントするつもりか』と大激怒されたことで統合整備計画入りが確定した経緯もあってのことです」
シャア「私はそのときとばっちりで10キロの書類の束で殴られたからな」
マイ「性能向上にしか目を向けていなかった開発部の思想や、推進剤が無ければ移動もままならない宇宙の環境によるものが原因と言えるでしょう」
キシリア「成る程……私からもよく行っておこう」
シャア「…………」
ララァ「大佐……」
マイ「続きまして【ハイゴッグ】に関してです」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 07:46:55.22 ID:TUeTA7g9O
マイ「これは【ゴッグ】を再設計し、ズゴッグEと共に性能、運用性を向上させたMSなのですが」
マイ「何故最初の三機と分けたかと言いますと……」
キシリア「言わなくてもだいたい分かる」
シャア「あぁ」
マイ「そう、ですか?」
ララァ「というより、ゴッグの面影は何処にあるのでしょうか……?」
マイ「そう、ですよねぇ……」
シャア「つまり、なんだ」
シャア「【ゴッグを手直ししたらあまりにも直す場所だらけで全く違うMSになっちゃいました】と」
マイ「違うのですッ!!」ガタッ
シャア「おぅっ!?」
マイ「ゴッグが駄目なMSだったというわけでは無いのです!! ゴッグ自体は優秀なMSだったのです!!」ガシッ
マイ「しかしっ……しかし地上での展開力、ビーム兵器に対する重装甲の無力化、そもそもの機動力など、ズゴッグとの比較でどうしても利点が活かせなくなってしまっただけなのです……!!」ブンブンブン
シャア「わかっ……わかったから……はなせ中尉……オゥェッ」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 07:54:51.70 ID:TUeTA7g9O
キシリア「中尉」
マイ「はっ……取り乱しました、申し訳ありません」サッ
シャア「っ……!」プルプル
ララァ「大佐……!」
マイ「えー、ハイゴッグはズゴッグEとの連携を重視し、機動力を重点的に高めたMSです」
マイ「ゲルググのビーム兵器の技術を利用し、ズゴッグEと共に腕部ビームカノンを強化、連射可能にしてあります」
マイ「装甲も減らしゴッグほどの耐久性は無くなりましたが、機動力向上とコクピットの改修により扱いやすい機体に仕上がっております」
マイ「オプションをズゴッグEと共用にしたり、腕部にハンドミサイルユニットを装着し水中からの強襲、基地破壊の役割を持たせるなど、運用面でもゴッグ以上の機体に仕上がっていると評価できるのではないでしょうか」
キシリア「かなり特異な見た目だな」
マイ「ははは! ザクレロほどでは……」
シャア「中尉!」
キシリア「…………」プルプルプルプルー
マイ「次、次行きましょうっ!」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 08:03:38.79 ID:TUeTA7g9O
・
・
・
ガルマ「道理で姉上の機嫌が酷かったわけだ……」
シャア『私のせいではないよ、マイ中尉の失言によるものだ』
ガルマ「君がぐうたらしていてろくに話に参加してなかったとも聞いているのだが?」
シャア『そんなことはないさ。やれやれ、キシリア閣下も困ったものだな』フッ
ガルマ「……まあいい」
シャア『そちらはどうだ』
ガルマ「ジャブローは静かなものだよ」
ガルマ「オデッサの敗残兵の掃討とガウによる爆弾投下の牽制は繰り返しているんだが、相変わらず気持ちが悪いくらいに静まり返っている」
シャア『やはり、始まっているのだろうな』
ガルマ「例の量産型MSの本格的な量産がな」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 08:16:36.10 ID:c79uwlrw0
連邦のMSがいきなるジェガンスタートでジオンが一気にマゾゲーに
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 08:22:57.63 ID:TUeTA7g9O
シャア『例のMS、君から見たらどうだ』
ガルマ「傑作だな。正直ゲルググ以上かもしれん」
シャア『……そこまでか』
ガルマ「ゲルググのコンセプトである【ビーム兵器を搭載した量産MS】をゲルググよりも遥かに安い形で成り立たせているのだ、当然だろう」
ガルマ「基本性能もザクを軽く上回っているからな……心底厄介だ」
シャア『分からんぞ。もしかしたらゲルググ並みの高値なのを無理やり作り出しているのやも』
ガルマ「それはあるまい。連邦軍があの性能のMSに手間取るような愚を犯すとは思えん」
ガルマ「もはやドムやG型ザク(グフ)の装甲の利点は、あのビーム兵器の前では無に等しくなっている」
ガルマ「それに肝心の格闘性能もビームサーベル標準装備と来たものだからな……全く、やってくれるよ」ハァ
シャア『そう悲観することもあるまい、ゲルググの量産と統合整備計画による効率化は順次進められているのだ』
シャア『君がそんな弱気でどうする?部下の生き死には君の手にかかっているんだぞ』
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 08:31:17.54 ID:TUeTA7g9O
ガルマ「分かっているさ……言われずともな」
シャア『君の考えていることは分かっている。ビグザムの開発運用を完全に中断したことだろう』
ガルマ「むっ……」
シャア『確かに、もしかすればビグザムでジャブローの基地を無理やり掘り起こせたかも知れない』
シャア『だが浪漫に賭けるには些か博打が過ぎる。それを引きずるなど、君らしくもない悩みだ』
シャア『それにあれは君の統治のやり方に反すると、そう言って作り替えたんだ』
ガルマ「兄上には甘いと叱られたがな」ガタン
シャア『そんな甘ちゃんだからこそ私はついてきたんだ。今更冷酷になられても困る』
ガルマ「そうだな……私は坊やの少将だ」フッ
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 08:37:18.54 ID:TUeTA7g9O
シャア『既に統合整備計画における武装規格の統一と発注、現地改装用のパーツの輸送は始まっているからな』
シャア『頼むぞガルマ、せいぜい私が行くまで耐えてくれ』
ガルマ「ふっ……君が来る頃には全て終わっているかも知れんよ」
シャア『その意気ならば私も楽が出来そうだ。では、また』
ガルマ「地球で会おう、友よ」
ピッ
ガルマ「…………」
イセリナ「ガルマ様?」
ガルマ「イセリナか、どうした」
イセリナ「シャア大佐とお話をしてらしたようなので、お声かけを躊躇っておりました」
ガルマ「シャアは軍人である以上に私の友人だ。気兼ねすることはないよ」
イセリナ「存じておりましたが……」
イセリナ「私にはそれ以上に、ガルマ様が迷ってらっしゃるように感じられましたので……」
ガルマ「……迷い……か」
ガタッ
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 08:50:20.61 ID:TUeTA7g9O
ガルマ「イセリナ」
イセリナ「はい」
ガルマ「この戦争が始まった当初から今までに、人類の総人口がどれほど失われたのか知っているか?」
イセリナ「いいえ……」
ガルマ「初期の一週間戦争の時点で30億人近い人命が失われている」
イセリナ「30……?」
ガルマ「私は若かった」
ガルマ「この重力戦線で司令官に着任したのも、元はといえばザビ家の人間としての使命を果たす為だった」
ガルマ「だが今は、ザビ家の罪を贖うことこそが私の使命だと感じている」
イセリナ「罪、ですか」
ガルマ「30億人の中には、ジオンが自由をもたらすべきスペースノイドがいる」
ガルマ「それも連邦軍ではなく、ジオン公国自らが手を下した数多くのスペースノイドが、だ……!」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:00:55.65 ID:TUeTA7g9O
ガルマ「もとよりジオン・ズム・ダイクンが提唱した宇宙移民の独立は、このような大規模な戦争によるものではないはずだった」
ガルマ「それを曲解し、歪曲させ、利用したのは父と兄……そしてそんな口車に易々乗って浮かれたのが私だ」
ガルマ「もっと早く気づかねばならなかったのだ……いや、気づいたからといって止められはせなんだろうが」
ガルマ「咎人というならば……私は生まれた時から咎人なのだ」
ガルマ「罪ならば償おう、この身果てようとも。それが【友】の道となるならば」
イセリナ「ガルマ様……」
ギュッ
ガルマ「イセリナ……」
イセリナ「…………」
ガルマ「私の背負う荷は重い。逃げたくばいつでも逃げろ」
ガルマ「私は責めはしない」
イセリナ「イセリナは、ガルマ様にお逢いしたその日から、ガルマ様と共に朽ちると誓った身」
イセリナ「自ら地獄に堕ちるというならば、どうかこのイセリナも道連れになさって」
ガルマ「イセリナ……」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:02:34.24 ID:Bhsy0Ds3P
相変わらずガルマが覚醒しておる
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:03:05.55 ID:c79uwlrw0
このガルマは謀っちゃいけないガルマ
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:09:19.76 ID:TUeTA7g9O
永井一郎「シャアの思惑を知らぬガルマ」
永井一郎「ガルマの思いを知らぬシャア」
永井一郎「二人の友はそれぞれの想いを吐き出すことなく、今はまだ同じ道を歩んでいた」
永井一郎「ただし、戦いの世に生きる術は想いの強さでも無ければ、正しさでもない」
永井一郎「強さと運、ただそれのみである」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:16:53.52 ID:TUeTA7g9O
――またグラナダ――
キシリア「…………」チラッ
キシリア「そろそろだな」
シャア「そうですなぁ」ボー
ララァ「大佐、もっとしっかりなさってください」
シャア「いや済まんなララァ、昨日はちと寝付きが悪くて」ゴシゴシ
キシリア「この野郎……樽を赤く塗ってぶち込んで宇宙漂流刑にしてやろうか」
キシリア(赤い彗星は職務に熱心なのだな。感心するよ、シャア)
シャア「えっ」
ララァ「えっ」
キシリア「あっ」
ウィンッ
ジョニー「ジョニー・ライデン少佐、ただいま参りました……」
ジョニー「って……何かありましたか?」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:18:13.75 ID:Bhsy0Ds3P
キシリアw
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:22:19.61 ID:TUeTA7g9O
キシリア「何でもない。よく来てくれたなライデン少佐」キリッ
シャア「ジオン十字勲章の受章式以来かな。久しいなジョニー・ライデン少佐」キリッ
ジョニー(うわ、すっげえ白々しい笑顔)
マイ「すみません、遅れました!!」
ジョニー「ん」
マイ「あ」
キシリア「遅かったなマイ中尉。紹介しよう、ジョニー・ライデン少佐だ」
マイ「真紅の稲妻、ジョニー・ライデン少佐でありますか!?」
マイ「オリヴァー・マイ技術中尉であります! 真紅の稲妻に会えるとは、光栄であります!」
ジョニー「はは、どーも」
キシリア「貴公を呼んだのは他でもない。新型機受領と共に重力戦線への加入をしてもらいたいのだ」
ジョニー「宇宙にデカい雛人形が建てられるんで、とうとう私もお払い箱かと戦々恐々しておりましたが」
キシリア「その雛人形を何機並べようと、真紅の稲妻には代われまいよ」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:27:11.87 ID:7dWYQtXuO
そういやマツナガさんも出てきておかしくないな
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:32:03.10 ID:TUeTA7g9O
キシリア「それに貴公だけが重力戦線に向かうわけではない。そろそろもう一人、来るはずだ」
ジョニー「もう一人、でありますか?」
キシリア「貴公もよく知る男だよ。貴公が私からのガルマへの手向けならば、その男はドズル中将からのとなるが」
ララァ「ドズル中将の……」
マイ「まさか……!」
ウィンッ
マツナガ「シン・マツナガ大尉であります。遅れてしまったようで、申し訳ありません」
マイ「【白狼】……シン・マツナガ大尉!!」
ジョニー「ヒュウ、こいつぁすごいな」
シャア「ふふ、まさに機動艦隊に匹敵する手向けでありますな」
キシリア「例のビグ・ラングの投入もあるが、過酷なジャブロー攻略戦を前に何かしてやらねばと思ってな」
キシリア「ライデン少佐、マツナガ大尉。付いて来い。新型をくれてやる」
マツナガ大尉「新型、でありますか?」
ジョニー「待ってました!」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:35:13.00 ID:Uy8Abux10
こりゃ連邦終わったな………。
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:39:49.92 ID:/6TKO3va0
一年戦争時代って連邦にエースとかいたのか?ギレンの野望やってても木馬クルーとか未来のエースばっかりなんだけど
――MSドック――
ジョニー「これは……!」
マツナガ「なんと、これほどとは!」
キシリア「……マイ中尉」
マイ「はっ」
マイ「左のゲルググが【陸戦型ゲルググ】のJ(イェーガー)装備タイプ、右のギャンが【ギャンK(クリーガー)】」
マイ「共に統合整備計画による強化改修を施した、エースパイロット専用MSです」
ジョニー「赤いってことは、俺がゲルググを貰って」
マツナガ「私がギャンKを受領するということになりますな」
マイ「はい」
ジョニー「ん、統合整備計画の開発なら、俺はゲルググJじゃなかったのか」
マイ「…………」
シャア「…………」
ジョニー「…………ん?」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:43:26.98 ID:7dWYQtXuO
テネス・A・ユングとかユウ・カジマとか
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:48:12.22 ID:5dlzh0W8O
アルベルト・A・モンシア
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:48:35.00 ID:7dWYQtXuO
あとはリド・ウォルフとかか
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:48:36.51 ID:TUeTA7g9O
マイ「ゲルググJは……完全な宇宙仕様で重力下運用が出来ないんです……」
シャア「バックパックに至っては重力下使用考えてない構造だからな……ここで【ジョニーはJ!マツナガはK!】とバシッと決められたら格好良かったんだが」
マイ「ガルマ様に『J型を無理やり地上型に改装して利点があるのか、ん?』と笑顔で指摘されましたからね……」
シャア「やばかったなあれは……目だけ全く笑ってなかったものな」
ジョニー「あぁ……そうなのね……ははは」
マツナガ「?」
ララァ「大佐……っ」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:57:03.66 ID:uIh2R6hK0
ヤザンも当時からエースみたいだったが
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 10:00:22.44 ID:TUeTA7g9O
マイ「えー……コホン、一応元となるゲルググJの説明も踏まえてこの二機を説明させていただきます」
マイ「まずゲルググJは、ゲルググを統合整備計画により強化改修し、ザクやドムなどのデータを吟味し取り入れることで射撃に特化させつつ内面の改良を図ったMSです」
マイ「武装も狙撃モードとマシンガンモードを使い分けられる特別な大型ビームマシンガンを装備」
マイ「腕部に内蔵型ビームスポットガン、低出力ながら連射が可能なビームマシンガンを装備し、ビームサーベルも搭載してありました」
マツナガ「成る程、スポットガンは例の腕時計のデータから……ですか」
マイ「はい、射撃特化ではありますが、空間戦闘能力の高さから苦手な距離は無いと断言出来るMSです」
マイ「間違い無く現段階のジオン軍MSにおいては最強のMSと言えるでしょう」
ジョニー「でも俺は使えない、と」
マイ「…………」
シャア「…………」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 10:09:51.65 ID:TUeTA7g9O
ジョニー「分かった、分かったよ!で、俺のかわいい陸戦型ゲルググちゃんはどうなんだい」
マイ「陸戦型ゲルググは、ゲルググを防塵改修するなどして陸戦仕様にしたMSです」
マイ「今回はリミッターを完全に外したピーキーなライデン少佐仕様に改造してあり、武装もビームナギナタ、両腕部グレネードガンを標準装備」
マイ「それにイェーガーの大型ビームマシンガンを装備させ、射撃特化にしてあります」
ジョニー「だんだん趣味の領域に走ってきてんな……」
マイ「言わないでください……」
シャア「ちなみにゲルググは統合整備計画で開発されたMMP80マシンガンや、統一規格のジャイアントバズなどの武装全て使う想定がなされている」
ジョニー「成る程、大型ビームマシンガンは持たせてやるが好きに戦えと、そう言うわけですな?」
ジョニー「真紅の稲妻の名、重力戦線にも轟かせてやるといいさ」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 10:19:30.50 ID:TUeTA7g9O
マイ「お待たせ致しました、ではギャンKの方を説明させていただきます」
マイ「もとよりこのギャンK、白兵戦に長けたエースに配備する少数生産枠のギャンを統合整備計画により強化改修した機体です」
マイ「こちらはゲルググJが射撃特化の機体であるのに対し、とにかく突っ込むのに最適な機体という印象を持っていただければ概ね正しいと思われます」
マイ「安全性と汎用性に問題があったシールドミサイルは廃止し、G型ザク同様シールドと腕の間に武器を置く方式を採用」
マイ「これによりシールドは多少小型化しましたが軽量化とシールドの耐久性向上に成功」
マイ「グレネードガンによる砲撃で中距離までをカバーしつつ、一気に突撃してビームランスで撃破する戦法が有効だと思われます」
シャア「難しい機体だが、大丈夫かな大尉」
マツナガ「わざわざギャンを配備してくださったガルマ様のご好意に報いるためにも、このマツナガ身を粉にして働く所存です」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 10:23:04.12 ID:uIh2R6hK0
あのドズルさえ「ガルマが成長すれば自分さえ使いこなせる名将になる」と
期待していたそうだから坊や気質が抜ければこんな感じなんだろうな
マイ「ただ一つ残念なことを挙げるなら、ライデン少佐のゲルググと違い統合整備計画で開発された武器の装備を考慮していません」
マイ「いえ、正確には可能なのです。が、中距離程度ならビームランスとグレネードガンで対処出来てしまい、本体のスピードが非常に素晴らしいので、なまじ使うくらいなら、というバランスに仕上がっていると考えてください」
ジョニー「面白そうだな。大尉、今からでも交換するかい?」
マツナガ「いえ、乗りこなして見せますよ。じゃじゃ馬ならばなおさら燃えるのが男というものです」
ジョニー「流石は白狼だな。期待してるぜ」
シャア「意外に仲がいいな」
マイ「まあライデン少佐がザビ家の悪口言ったりしなければ喧嘩とかにはならないのでは?」
シャア「いやに具体的だな」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 10:38:39.24 ID:TUeTA7g9O
キシリア「二人とも、戦果を期待する」
キシリア「ガルマを助けてやってくれ。あの子はよく成長してくれたが、まだ脆いのだ」
ジョニー「はっ!」
マツナガ「この身に替えましても……!」
シャア「二人とも、私からもよろしく頼む」
マツナガ「は?」
ジョニー「赤い彗星は降りないのですか?」
シャア「私にはここに来た明確な使命があるからな」
シャア「それが終わるまでは帰れんのだよ」
シャア「行くぞララァ」
ララァ「はい、大佐」
マツナガ「使命……?」
ジョニー「何だか怪しいが、詮索は止めておくか……」
――――
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 10:54:38.65 ID:TUeTA7g9O
シャア「さて、我々のもう一つの仕事を始めようか」
マイ「ララァ・スン少尉、準備はよろしいですか?」
ララァ『はい、問題はありません。いつでも行けます』
シャア「では……」
マイ「【ブラウ・ブロ】の評価試験を開始します。始め!」
・
・
・
マイ「試験、終わります。ララァ・スン少尉は帰投してください」
シャア「どうだった、ララァ」
ララァ『あまり苦しさは感じませんでした』
シャア「よく頑張った。戻ってこい」
シャア「……どうかな、中尉」
マイ「言葉に出来ません……恐ろしさすら覚えますよ」
マイ「これがララァ・スン少尉の、まだ戦場すら知らない少女の実力ですか」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 11:02:44.45 ID:TUeTA7g9O
シャア「ブラウ・ブロ自体はどうだ」
マイ「ブラウ・ブロは、60mクラスの巨大MAです」
マイ「サイコ・コミュニケーター搭載型のニュータイプ専用MAの一号機にあたる機体ですが、その能力は非常に高く、かつ無理があります」
シャア「と、いうと?」
マイ「このブラウ・ブロの最大の特徴は、四つの有線メガ粒子砲を分離させ、敵を様々な方向から狙い撃つ【オールレンジ攻撃】にあります」
マイ「メガ粒子砲は本体と直接繋がっているので連射が可能、かつ威力も高く高性能です」
マイ「しかし本体が大きすぎること、有線で繋がっていながら本体が動かねばならないこと」
マイ「MAということもあり機動力はあれど回避には専念しなくてはならず、かつオールレンジ攻撃と併用しなくてはならないことなど」
マイ「普通に考えたらとてもではないが扱いきれない問題だらけのMAです」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 11:11:45.27 ID:TUeTA7g9O
シャア「扱いきれないMA、か」
マイ「使い手に求める点が多すぎるのです。だから本来運用するなら複数名が必須のはずなのですが……」
マイ「少尉はいとも容易く扱い、模擬標的を寸分違わず全滅させていきました」
シャア「……そうだな……」
マイ「大佐、これはブラウ・ブロの潜在能力を扱いきった結果でしょうが……」
シャア「中尉の懸念通りさ。ブラウ・ブロ自体は高性能だが、本来の運用理論を考えると不十分といえる」
シャア「中途半端なんだ。オールレンジ攻撃を操るMAとしても、単純なMAとしてもな」
シャア「あれならば、オールレンジ攻撃をせず直接機体から撃ち込むのでも火力は出せる」
マイ「しかしそれでは……」
シャア「うむ。故の中途半端だ」
シャア「一号機なのだから仕方あるまい。これから改良していけばいい」
マイ「分かりました。評価は辛口につけておきます」
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 16:30:55.12 ID:TUeTA7g9O
シャア「…………」
マイ「…………」
シャア「…………」
マイ「…………」
・
・
・
シャア「ララァ遅すぎないか」
マイ「はい、もう来ていてもいいくらいなのですが」
マイ「迷っているのかもしれません」
シャア「ドックの隣だぞこの部屋は……どうせまた寄り道をしているな」
シャア「仕方無い。迎えに行くとするか」
マイ「はい、行きましょう」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 16:49:15.26 ID:TUeTA7g9O
――一方その頃MSドック――
《何をチンタラやっているんだい!?》
《さっさとゲルググ用の装備を積み込むんだよ!!それともうちのゲルググをお前ら同様のタマ無しにするつもりかいっ!?》
整備士「はっはいっただいまっ」ガチャコンガチャコン
ララァ「…………」フワァ
整備士「あ、こらお嬢ちゃん危ないよ。あっちに行ってなさい」
ララァ「あの声を出している人は何処にいるのかしら」
整備士「ん、突撃機動軍の将校さんだよ」
整備士「あそこに戦艦があるだろう?ザンジバルって言うんだけどね」
整備士「あそこからどやしてんだ。急がないと本当にタマ潰されちまうよ」
整備士「っと……お嬢ちゃんの前で言うことじゃないな。済まない」
ララァ「ありがとう、整備士さん」トンッ
整備士「あ……」
整備士「……あんなひらひらした服着てたら見えちまうぞ、全く」
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 16:56:27.14 ID:TUeTA7g9O
――ザンジバルⅡ・リリーマルレーン――
シーマ「……はぁ……」ガタンッ
デトローフ「シーマ様、大丈夫ですかい?」
シーマ「何がだい」
デトローフ「いや、目のクマが……寝不足でしたら補給は我々が見ますから、お休みになってください」
シーマ「はっ……それは私が毎晩魘されていることを知っていて言ってるのかい?」
シーマ「黙って仕事をおしよ。どうせ出航したら、また顔すら見せないアサクラの隠れ蓑に使われるんだからねぇ」
デトローフ「……は……」
デトローフ(無理もない……G3ガス注入からまだ一年も経っちゃいない)
デトローフ(最初なんか堅物な女将校だったってのに、あれ以来拗ねちまって今じゃ女傑だからなぁ……)
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 17:04:39.83 ID:TUeTA7g9O
ララァ「でもそんなところが良いのでしょう?」
デトローフ「あたぼうよ///」
デトローフ「……ん?」
ララァ「?」
シーマ「副長、そいつは何だい。」
デトローフ「げぇっ!?」バッ
ララァ「あなたがさっきから整備士の人に怒鳴っていた人ね?」
シーマ「……あぁ、キシリア閣下の実験動物かい」
シーマ「ニュータイプだかなんだか知らないが、さっさと出ていきな。この艦にゃ世辞にも柄のいい奴らは少ないからねぇ」
シーマ「お嬢ちゃんみたいな可愛い子は、何されるか分からないよ? おぉ怖い怖い……」
ララァ「……」
デトローフ(そりゃあ無いな)
兵士(俺達はシーマ派だし)
兵士(シーマ様prpr(^ω^))
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 17:13:09.34 ID:TUeTA7g9O
ララァ「…………」スッ
シーマ「っ……何だい、やろうってのかい!?」
ララァ「涙の痕があるわ」
ララァ「泣いていたのね……ずっと」
デトローフ「!」
兵士「!」
シーマ「な……あ……っ!?」
ララァ「あなたは此処にいてはいけない人よ」
ララァ「地球に降りましょう。あなたをちゃんと見てくれる人を大佐が知っているから」スススッ
シーマ「な、何なんだい?何なんだいお前はっ!?」
デトローフ「てめぇ!シーマ様から離れろ!!」チャキッ
シーマ「みっともない真似をするなコッセル!!」
デトローフ「はっ……!?」
ララァ「…………」
兵士(少女に迫られるシーマ様prpr(^ω^))
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 17:22:10.15 ID:TUeTA7g9O
ウィィンッ
シャア「そこまでだ」バッ
マイ「ララァ・スン少尉!無事か!?」バッ
ララァ「大佐」
シーマ「赤い彗星……本物か?」
デトローフ「何だてめえ!さっきからゾロゾロと勝手に入って来やがって、このコスプレ野郎!!」
シャア「コスッ……」
マイ「シーマ艦隊のシーマ・ガラハウ中佐ですね!これはどういうことですか!?」
シーマ「知ったことかい!あたしが一番聞きたいくらいさねッ!!」
マイ「ひぃっ……」
シャア「マイ中尉、君強気な女に弱いタイプだな?」
マイ「はっ……前例からどうにも……」
――――
モニク「くちゅんっ」
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 17:32:08.01 ID:TUeTA7g9O
シャア「ララァ、何があったのか説明してくれないか」
ララァ「大佐、この人はガルマ様に会わせるべき人よ」
シーマ「ガルマ……ガルマ・ザビ少将か?」
シャア「……何を思ってそう考えたのかは解らんが、私は反対だ」
ララァ「どうして?」
シャア「コロニー落としの際、コロニーに住んでいた住民をG3ガスにより全滅させた実行部隊の一つ」
シャア「それがこのシーマ艦隊なのだからな」
マイ「……」
シーマ「……そうさ、命令されたからやったまで」
シーマ「あたしらがしなくとも誰かが着た汚名さね、蔑みたきゃ好きなだけ蔑みな」フンッ
シャア「ガルマはコロニー落としに対して良い感情を抱いていない」
シャア「会わせたとしても……」
ララァ「でも大佐、おかしいわ」
ララァ「彼女は知らなかったのよ」
シーマ「っ!?」
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 17:40:58.32 ID:TUeTA7g9O
シーマ「お前っ……な、何でそのことをっ……?」
ララァ「大丈夫よ。大佐ならきっと良くしてくれるわ」ニコリ
シーマ「ひっ……」ガタンッ
デトローフ「シーマ様!?」
兵士「シーマ様、大丈夫ですかい!」
兵士(よくしてくれる……(意味深))
シャア「……ふむ……」ピキィィィン
シャア「マイ中尉、軍の通信記録のうちシーマ艦隊の開戦当時のものを洗い出せるかな?」
マイ「不可能ではないでしょうが、はっきりとしたものは間違いなく既に処置されているかと」
シャア「このゴタゴタの中だ、人員を使えば尻尾くらいは掴めるだろう」
シャア「それで構わんか、シーマ中佐」
シーマ「なにが構うってんだい……!?」
シャア「汚名返上の機会を与えてやろうというのだ。それを掴むかは君次第だがな」
シャア「なに。あの坊やなら君らの面倒くらいは見てくれるさ。私が保証するよ」
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 17:50:11.68 ID:TUeTA7g9O
永井一郎「その後、シャアとマイが調査をしたところ、驚愕の事実が発覚した」
永井一郎「当時のシーマ艦隊に対しアサクラ大佐が告げていたのは【催眠ガス・催涙ガスの類の使用】であり、既に準備してあったそれを偽って使わせたという事実であった」
永井一郎「そもそもジオン内部でも批判が多数あったコロニー落としだが」
永井一郎「これによりおどろおどろしい内情の一端が世に広く知られることと」
永井一郎「ならなかったのである」
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 17:55:32.92 ID:TUeTA7g9O
マイ「大佐! 何故公表しないのですか!」
シャア「これはカードだ。キシリア閣下とアサクラの不祥事、手元に置いておくだけで十分に機能する」
シャア「グラナダで開発されているMSや物資は魅力的だ。色を付けてもらえるなら、ありがたい限りだよ」
マイ「大佐……しかしそれではシーマ中佐の汚名は!」
シャア「これはシーマ・ガラハウの意見でもあるのだ」
マイ「えっ?」
シャア「彼女、キシリアとアサクラから尻の毛までむしり取ってやると笑っていたよ」クックック
マイ「うわぁ……」
シャア「それに実行してしまった負い目を打ち消せるわけではないとも言っていたからな」
シャア「どうするかはガルマ次第とも言えるが……」
197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:02:47.18 ID:TUeTA7g9O
――リリーマルレーン――
ガルマ『私がガルマ・ザビだ』
シーマ「お初にお目にかかります。キシリア麾下突撃機動軍所属、シーマ・ガラハウ中佐であります」
シーマ「お目通りが叶ったこと、恐悦至極にございます」
ガルマ『話はシャアから大佐から聞いた』
ガルマ『諸君等を騙し、大きな咎を背負わせてしまったことを』
ガルマ『同じザビ家の人間として、まずは謝罪させてほしい』
シーマ「……彼らにもお話は致しましたが、私らがやらねば他の誰かがやったでしょう」
シーマ「それに、話によればガス注入を断りその場で殺された部隊もあったと風の噂で聞いております」
シーマ「私らには選択肢などなかった……謝られたとして、今更としか感じられませぬ」
ガルマ『気丈だな』
シーマ「無礼な物言いでもしなくては……もう手が震えっぱなしで……」
シーマ「……くう……」グッ
ガルマ『…………』
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:10:00.64 ID:TUeTA7g9O
シーマ「っ……それに、得られたデータでは、誰がG3ガスを計画段階に取り入れたか分かりませぬ」
シーマ「それがアサクラ大佐の独断か、キシリア閣下の謀略か、それ以外の何かかさえ……今となっては知る術も無し」
ガルマ『その通りだ』
ガルマ『だが公表はすれば、少なからず実行部隊の君達への誤解は解ける』
シーマ「……汚名も着慣れすぎたら、脱ぐのが躊躇われるもので」
シーマ「国内の混乱まで引き起こし、責任問題を誘発してまでやることではありませぬ」
ガルマ『済まない。君達にそのような気まで遣わせてしまうのは……』
シーマ「海兵隊もジオンの軍隊、ジオンの為ならばこのくらいは当然でしょう」
シーマ「……申し開きも済みました。では、失礼させていただきます」
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:13:57.60 ID:TUeTA7g9O
ガルマ『シーマ・ガラハウ中佐』
シーマ「!」
ガルマ『もし戦いが終わり、君達に裁判などの憂き目が来た場合、私の権限が及ぶ範囲で君達を庇護すると約束しよう』
ガルマ『これも口約束に過ぎない。だが覚えておいてほしい』
ガルマ『一艦隊の転属くらいならば、私の方で受け持ってやる。嫌になったら部下を連れていつでも来い』
シーマ「……っ……」
ガルマ『では』
ガルマ『ジーク・ジオン』
ブツンッ
シーマ「…………」
シーマ「ジーク……ジオンっ……!」
210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:21:23.81 ID:TUeTA7g9O
シャア「……一艦隊くらい、か」
シャア「ザンジバル級一隻、ムサイ級六隻の大部隊を受け持ってやるとは、流石に言うことが違う」
ピッ
ガルマ『彼等はザビ家の業の被害者だ。多少の無理をしてでも受け止めてやるのが私の役割だよ』
シャア「自らを器とするのは構わん。だが入れたものを選んで捨てられなくては、食えたものにならんぞ」
ガルマ『選別していけるほど高尚なものを作るつもりはないよ』
ガルマ『もし零れたり倒れそうになったら支えてくれ。君になら背中を任せられる』
シャア「私程度の胸で良いならいくらでも貸すさ。」
シャア「ガルマ、今回のシーマ艦隊への配慮、感謝するよ」
ガルマ『君に感謝されることでもないさ。では、いずれまた地球で』
シャア「ジーク・ジオン」
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:25:23.53 ID:TUeTA7g9O
永井一郎「シャアはララァに問うた」
永井一郎「何故会ってもいないガルマをシーマと会わせたがったのかと」
永井一郎「ララァは答えた」
永井一郎「大佐が信頼する人だから、きっと大丈夫だと思いました、と」
永井一郎「シャアは言葉に詰まりながら一言、そうか、と呟いたという」
永井一郎「そしてその翌日」
永井一郎「ランバ・ラル隊の全滅と、ランバ・ラル少佐の戦死がシャアに耳に届けられることとなるのだった」
215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:28:24.15 ID:Bhsy0Ds3P
ホワイトベース隊が本気出してきた?
でもカイのガンキャノンはオデッサで無残な最後を遂げてるしな……
217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:28:30.90 ID:EGfzWwLP0
巨星墜つ
219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:29:32.72 ID:fGH4jjTH0
戦場の恐ろしさだなあ・・・
223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:33:38.90 ID:TUeTA7g9O
――ジャブロー――
レビル「ランバ・ラルを倒したか……」
ブライト「はい、アムロがやってくれました」
レビル「例のMSだな? まさか本当に使いこなせるとは思わなんだ」
ブライト「開発を担当しているのはあの方です。アムロが使いこなせるのは道理かと思われます」
レビル「それの因果は分からんが……まさかあの少年がな」
レビル「ニュータイプという言葉にすら懐疑的になっていた私に、新しい光が差した気分だよ」
ブライト「はっ……」
PPP
レビル「入りたまえ」
ウィィンッ
テム・レイ「しょ、将軍……アムロが帰ってきました……」ブルブル
ブライト「っ……」
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:35:27.43 ID:5dlzh0W8O
おや?レビル生きてたのか…
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:36:36.21 ID:fGH4jjTH0
あれ、原作のどの辺りから分岐したんだ???
レビル「君のご子息は早速例のMSで大金星を挙げられたそうだな」
テム「アムロとガンダムは最強ですっ! もはやジオンなどものの数ではありません!!」バァンッ
テム「では失礼致します!機体の調整がありますから、あと例の【システム】も……あぁ忙しい忙しい」
ウィィンッ
ブライト「何しに来たんでしょうか……テム・レイ氏は」
レビル「部下が酸素欠乏症の彼を引っ張ってきたときは、もう駄目だと思ったのだがな」
レビル「制宙権がボロボロなせいで、諜報部が躍起になってたこともあるが」
ブライト「まさかこれが大当たりするとは誰も読めなかったでしょうな」
レビル「天才が酸素欠乏症になって鬼才になったなどとな」
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:45:33.54 ID:TUeTA7g9O
――MSドック――
アムロ「ふう……」
フラウ「アムロ」
アムロ「フラウ、どうしたんだい」
フラウ「大丈夫?カイさんとハヤト、リュウさんが戦死してから、ずっとふさぎ込んでたのに……」
アムロ「いつまでも膝を抱えてても状況はよくならないんだ。僕が闘わないとホワイトベースのみんなが死んでしまう」
アムロ「今回はランバ・ラルを討ち取れた。【ガンダム部隊】の強さは立証出来てる、これからだよ」
スレッガー「アムロ曹長! 俺のガンダムちゃんの動きはどうだった?」
アムロ「スレッガー少尉、もう少ししたらそっちに行きますよ」
フラウ「アムロのガンダムはスレッガー少尉が乗っているのね」
アムロ「僕にはこの【アレックス】があるからね。スレッガーさんはよく扱えてると思うよ」
237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:46:09.78 ID:EGfzWwLP0
アレックスが届いちゃってるのかよ
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:46:41.49 ID:MTtaoCZb0
FA-G3とかいるのかな
239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:46:44.63 ID:E9bhRbp90
テム生存で酸欠起こしてなかったらGMの性能ヤバいことになってそうじゃね
初期ジムでもコマンド並みのスペックになってそう
あかん、アレックス+アムロが相手じゃ誰も勝てない・・・
245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:48:33.98 ID:xLAk6rkK0
アムロは腕の機関砲嫌いそうだな性格的に。
ギレン脳の方ならいかにアレックスインアムロが恐ろしいかわかるはずだ
テム「アムロ!!」
アムロ「! 父さん」
テム「はっはっは! 良くやった、良くやったぞアムロ……私が手を加えたアレックスはどうだ、ん?」バンバンッ
アムロ「よ、よく出来ているよ父さん、まだちょっと反応が速すぎるけど……」
テム「馬鹿者ッッ!!」バキィッ
アムロ「うぐぅっ」
フラウ「アムロっ!?」
テム「お前にアレックスを合わせるんじゃあない!アレックスにお前が追いつくのだ!!」
テム「いいかアムロ、お前はそんなもんじゃない。いずれアレックスですらおいつけなくなるほど、お前は成長する!出来るんだっ!」
テム「戦争なんか早く終わらせようアムロ……そうしたら母さんとまた三人で暮らすんだ」
アムロ「分かっているよ父さん……分かっている」
255: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/03/31(日) 18:54:05.40 ID:hijUbCSgO
ガンダム部隊って想像しただけで胸熱だなw
テム「さて」スクッ
テム「アムロ、例のシステムは使ったか?」
アムロ「あ、あぁ使ったよ父さん」
アムロ「でもあれは過剰すぎる、性能を通常の20%にまで引き上げられても、あれじゃあ機体が保たないよ」
テム「問題はない!!パーツなんかいくらでも造らせるからな!!」
テム「クルスト博士は間抜けだった……素晴らしいシステムには思想なんか盛り込んではいけないのだ」
テム「EXAM!!馬鹿々々しい!!」
フラウ「ひっ」ビクゥ
テム「敵の思考を電波反応で探知し、ニュータイプの特殊な脳波を感知して叩く!!はっ!!私の前でそんなトラップを仕掛けたのが運の尽きよ!!」ガシッ
ハロ「タスケテ タスケテ」ジタバタ
テム「なぁハロ……私はEXAMシステムを解体してやった」
テム「そしてEXAMシステムの中の【機体の性能を過剰に引き出す部分】だけを抜き出しアレックスに搭載したぁ!!」ブンッ
ハロ「アー」
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:06:51.58 ID:TUeTA7g9O
テム「システムとは人間に使われるものだ!システムが人間を使うなどあっていいはずがない!!」ダムダムダム
テム「システムのONOFFは自由であるべき!システムの調節は柔軟性があるべき!」ブンブンブンブン
テム「ニュータイプを探す機能も意図的な暴走も殺意による暴走もシステムの同士討ちも要らない!!」ダダムダムダム
テム「そうっ!!まさに純粋なパワーアップシステムとして私は昇華させたのだぁぁぁ!!」ガンダムッ
ハロ「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
アムロ「父さん!ハロはバスケットボールじゃないよ!!」
テム「あ、でもアレックスに不具合あるのも困るから性能アップの割合下げようか」ポイッ
フラウ「おじさま……っ」ビクビク
279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:14:38.97 ID:TUeTA7g9O
テム「あぁ忙しい忙しい……」ヨロヨロ
フラウ「おじさま……酸素欠乏症にかかってあんな……」
アムロ「いや昔からテンションはあんな感じだったよ……」
フラウ「そ、そうなの……?」
アムロ「昔に比べるとキレが少し無くなったかな……父さん」
フラウ「……私アムロの家のこと全く知らなかったのね……」
アムロ「あんなのでも僕の父さんだからね、僕が戦って守ってあげなきゃ」
セイラ「アムロ、私のG3、左側の肘の具合がおかしいみたいなんだけど……」
アムロ「はい、今行きますよ」
テム「このピクシーの調整をした奴は誰だぁ!?」
フラウ(アムロ……アムロがだんだん遠くなっていく気がするわ)
フラウ(お願いよアムロ……無茶だけはしないで)
284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:16:47.40 ID:+kCGhYw9O
ゲルググJとかギャンKと比べてアレックスのスペックってどうなの
スパロボ勢なもんで余りアレックスに良い印象無いんだけど
テム「んん!?」
ユウ「!」
テム「…………」
ユウ「…………」
テム「君、搭乗機体は」
ユウ「…………」つジムコマンド
テム「…………」ジー
ユウ「…………?」
テム「……採用」ポンッ
ユウ「…………」コクリ
テム「空いてるのはあったかな……エイガーのMS適性低すぎるから乗せかえちまうか」ピッピッ
エイガー「えっ」
316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:36:30.00 ID:TUeTA7g9O
永井一郎「時はすでに十二月の終わりに近づいていた」
永井一郎「本来ならば戦いはア・バオア・クーへと移行し、この短い戦争が集結を迎える頃合いのはずだったが」
永井一郎「オデッサにおける反攻作戦の失敗は思わぬ遅延を生み、連邦軍は1ヶ月以上もの間、臥薪嘗胆のときを過ごすこととなったのだ」
永井一郎「しかし結果として、戦争末期に生まれた名機、不遇の傑作が集結」
永井一郎「ジャブロー攻略戦は、両雄のエース、地上戦力、その全てを投入した一大決戦の場となるのだった」
永井一郎「それはまさに、互いの最大戦力のぶつかり合いという、浪漫であった」
318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:38:02.81 ID:bF0Fd+d60
そういえば一年戦争時に両陣営のニュータイプ用MSって差が大きいよな
ジオンはサイコミュを実装してるのに対して連邦はパイロットの反応速度に合わせたMSだし
連邦系MSでファンネルとかビットが実装されたのってグリプス以降だっけ?
――キャリフォルニアベース――
ガルマ「ランバ・ラル大佐に、敬礼!」
シャア「……」スッ
兵士達「「「」」」ザザザザッ
マイ「…………」ビシッ
・
・
・
シャア「ラル少佐……二階級特進して大佐か」
シャア「昇進は部下の生活の安定に繋がると常日頃言っていたが……死んでしまっては元も子もあるまいに」
ガルマ「……私のギャンを預けていたのだが、まさか青い巨星が墜ちるとはな」
ガルマ「ガンダム……やはり恐ろしい存在となり我々に立ちふさがるか」
マイ「ラル大佐……ギャンKが届けられていれば……もしかしたら」
シャア「過ぎたことにおける仮定の話はナンセンスだ。止めておこう」
マイ「はい」
337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:44:14.91 ID:vVqLCYhp0
ラルって小佐だったか
ガルマ「報告によれば、20機近いガンダムに囲まれてもなお部下と共に敵機に斬り込み、後方のギャロップの離脱を助けたそうだ」
シャア「20機だと……?」
マイ「情報によりますと、大半が陸戦用に製造されたガンダムのようです」
マイ「性能は例の白いガンダムに劣るようですが、それでも装甲やパワーは圧倒的です」
シャア「あまり考えたくはないな……あのガンダムが犇めいている環境とは」
ガルマ「あそこまでの性能で部隊運用されると、非常に厄介だ」
シャア「崩しようがないからな……一般兵士が束でかかってもまとめてスクラップだ」
マイ「まさに白い悪魔ですね……」
360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:57:12.56 ID:TUeTA7g9O
ガチャッ
ジョニー「そのために俺達が来たんだろう?」
ガルマ「!」
マイ「【真紅の稲妻】ジョニー・ライデン少佐!」
マツナガ「ギャンの雪辱は同じギャンが晴らしましょう」
マイ「【白狼】シン・マツナガ大尉!!」
シーマ「良いことじゃあないか、選り取り見取り……ふふっ」
マイ「【海兵隊】シーマ・ガラハウ中佐!!」
ガイア「俺達も忘れてもらっちゃ困るぜ」
マイ「【黒い三連星】ガイア少佐・オルテガ大尉・マッシュ大尉!!」
ガトー「英霊達の悔恨の念、胸を打ちますな」
マイ「…………!」
ガトー「アナベル・ガトー大尉であります。ドズル中将の命により馳せ参じました」
ガルマ「兄上から聞いている、戦果を期待するよ」
永井一郎「【ソロモンの悪夢】の名はここでは語られていない」
363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:59:18.64 ID:BRW1G0O50
こ、これが友情パワーか・・・
370:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:03:21.18 ID:fN/wGguqO
熱い展開ですなぁ
ジオンのエース勢揃いだ
371:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:04:40.75 ID:vVqLCYhp0
ガトーはまだ無名だな
375:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:14:17.35 ID:TUeTA7g9O
ガイア「しかしながら……この場に珍しい者がいるようですが」チラッ
ジョニー「……」チラッ
マツナガ「……」チラッ
シーマ「…………」パチンッ
ガルマ「よく来てくれた、シーマ中佐」
シーマ「お呼ばれには肖りたくなるもので、よろしくお願い致しますよガルマ様」
シーマ「降りてこられたのはリリーマルレーン含めて海兵隊三部隊、全機ゲルググ。お好きなように使い潰してくださいな」
ガルマ「使いはするが潰しはしない。海兵隊も貴重な戦力だ、功を焦るなよ」
シーマ「……百も承知で」パチンッ
シャア「ガルマ」
ガルマ「あぁ」
380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:18:51.73 ID:HPIzVr9f0
リリーマルレーンって大気圏内行けたっけ
しかし改めて戦力分析すると、これほどエースパイロットと開発陣と
人材豊富、さらに戦争が短期決戦とならなければさらに追加された莫大な物資
なのにジオンの大勝というイメージを与えてくれない連邦の戦力はどうなってるんだ
――――
ガルマ「これより我らは、連邦軍の拠点であるジャブローを攻略する!」
ガルマ「例の木馬がジャブローに入港する際、我々の工作員が潜入しジャブロー宇宙船用ドックを発見した」
ガルマ「位置の特定も完了している。この長きにわたる重力戦線に終止符を打つは、今を除いて他にはない!」
ガルマ「ランバ・ラル大佐はその最終チェックの為に赴いた先で撃墜された。いわば彼の弔い合戦である」
ガルマ「青い巨星墜つるとも、その輝きは永久に消えぬことを、連邦軍の兵士はその時を以て、諸君等の手により知ることになるのだ!!!」
ガルマ「ジーク・ジオン!!!」
『『『ジーク・ジオン!!』』』
『『『ジーク・ジオン!!』』』
『『『ジーク・ジオン!!ジーク・ジオン!!ジーク・ジオン!!!』』』
396:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:45:23.06 ID:loa2+yYq0
実際ガルマとラルってどっちが先に逝ったっけ?
シーマ「さぁ……楽しい楽しい戦争の時間だ」
永井一郎「連邦軍の最大最後の地上拠点、ジャブロー」
永井一郎「圧倒的な対空防御力、圧倒的な兵力数、圧倒的な物資備蓄量」
永井一郎「ガルマが戦いを万全にするべく決戦を遅らせた結果」
永井一郎「ジャブロー及び南米全域には、千を遥かに上回る数のジムが配備されていた」
永井一郎「もはや他に護るべき場所もないという連邦軍高官の恐怖と覚悟が、ジャブローの防御力を過剰なまでに増強させ、今や南米は大陸兵器と呼べる存在と化していた」
永井一郎「対するジオン公国軍は、統合整備計画における改修改修と生産されたMSを惜しげもなく投入」
永井一郎「大陸を総なめにする勢いで侵攻する大規模作戦を実施することとなった」
416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:58:55.42 ID:TUeTA7g9O
【ジャブロー】
ピチュンピチュンピチュンピチュン
ピチュンピチュンピチュンピチュン
デトローフ「し、シーマ様!!対空砲とMSが、まるで針山ですぜ!?」
シーマ『ごちゃごちゃ抜かすんじゃあない!』ジーッ
シーマ『良いかい、あたしらはここで働けなきゃ本当にジオンに居場所がなくなるんだ!』バサッ
シーマ『死に物狂いで突っ込みな!邪魔する奴らに容赦なんかするんじゃないよ!』シュル…パサッ
デトローフ(くそっ、サウンドオンリーなのが憎たらしい!)
兵士(妄想しろ、音だけで情景を紡ぎ出すんだ……!)
兵士(うっ……ふう……)
シーマ『ゲルググ隊、準備しな!』
シーマ『降下準備だ。片っ端から吊してやりな!!』
『『おぉぉ!!』』
417:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:59:26.51 ID:4r36DjJI0
兵士www
419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:00:30.87 ID:vVqLCYhp0
兵士緊張しろwww
422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:02:17.29 ID:a+nboIsA0
隊員たくましいな(想像力が)
432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:07:53.90 ID:TUeTA7g9O
【ザンジバル(ラグナレク)】
マイ「シャア大佐、リリーマルレーン、キマイラ、マダガスカル、全て戦闘を開始しMSの降下準備に入ったようです」
シャア「幾ら先週定期便を毎日追加したからと行って、MSと対空砲が無くなった訳ではない」
シャア「私も出るぞ。【例のアレ】が通り過ぎてから一気に地上から距離を詰める」
マイ「ご武運を、大佐」
シャア「ララァと約束しているからな。宇宙に戻ったらザクレロよりもっと良いMAを見繕ってやらねば」
マイ「あの話まだ続いていたんですか」
シャア「仕方ないだろ……ザクレロが欲しいっていうから、もっと良い奴あげるからザクレロだけは止めなさいって説得せざるを得なかったんだ」
445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:23:00.43 ID:TUeTA7g9O
連邦兵(ジム)「くそっ来やがった!こっちはガウの空爆で対空砲がやられてるってのに!」バババババ
ザバッ
連邦兵「えっ?」
ドシュッ
グシャアッ
ハーディ(ズゴE)「おやすみ、坊や」
ミーシャ(ハイゴ)「しかし厄介ですな。水路にはあちらこちらに機雷が仕掛けてありますよ」
ガルシア(ハイゴ)「これならゴッグのがよかったかも知れねえや。ハイゴッグじゃおっかなびっくりだぜ」
アンディ(ハイゴ)「どうしますか隊長」
ハーディ「そうだな……っ!」
ズビィィッ
ミーシャ「ビーム兵器か!?」
ガルシア「来るぞ!!」
アニッシュ(陸ガン)「見つけた!水中用の新型だ!」
ラリー(陸ガン)「好き勝手やってくれるじゃないか……!!」
マット(陸ガン)「うおおおおお!!」ヴンッ
446:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:23:21.75 ID:fN/wGguqO
哀戦士でもかけながら読むか
448:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:24:27.30 ID:OFazrU880
バーニィはどうしてるんだろ
ドスゥッ
ズキュゥゥン
マツナガ「さぁ、どうしたひよっこ共」ブンッ
ジョニー「この真紅の稲妻を討ち取って、レビルの爺さんに誉めてもらおうなんて良い子はいないのかい?」ジャキンッ
連邦兵「くそっ……」ジリジリ
ブォォッ
ジョニー「! 大尉、左だ!」
マツナガ「速い……!」
ズギャァァァッ
マツナガ「うぉぉ!?」
ジョニー「何つうビーム兵器だ……っ!」
ユウ「ユウ・カジマ、敵エースと思われるMSを視認した」
ユウ「マドロックで迎撃に入る。至急応援を頼む」
モーリン『了解です』
フィリップ『ユゥゥ、お前俺達が行く前にぃ、獲物取り尽くしちまうんじゃあねえぇぞぉ?』
481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:44:17.22 ID:TUeTA7g9O
マツナガ「ガンダム……か」
ジョニー「となると、周りにガンダムタイプがうじゃうじゃいる可能性が高いな」
マツナガ「退きますか?」
ジョニー「こっちからの要請はちとミノフスキーが濃くて届かないな……」
ジョニー「……やるか、大尉」ジャキンッ
マツナガ「はは、そう来なくては」ヴンッ
ユウ「付近の友軍に通達する」
ユウ「……俺から離れろ。今すぐにだ」ゴゥッ
・
・
・
シャア「……此処か」
アッガイ(アカハナ)「はい、間違いありません」
シャア「ケンプファーのコンセプトが正しいことを示すには良い機会だな」ガシャコンッ
482:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:44:50.11 ID:vVqLCYhp0
テムさんがエグザム撤廃したんだっけ
487:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:48:25.53 ID:fN/wGguqO
シャア専用ケンプファー来るか
488:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:49:25.34 ID:TUeTA7g9O
シャア「地上の戦況はどうか?」
マイ『やはり対空砲を事前にある程度は沈黙させているせいか、降下自体は出来るのですが』
マイ『水路に機雷、森の中に地雷と、MSを普通に進めることさえ困難な状態です』
シャア「やはりそうか。奴らめ……」
シーマ『シャア大佐、ここにいらしたか』
シャア「中佐か」
シャア「これからモグラ叩きにいくところだ、付き合うかね」
シーマ『モグラよりもっといいものを叩きに行くんだろう?』
シャア「運良く出会えるなら叩くがね」
シーマ「そういうときは嘘でもそうだと言うものさ」
シャア「ふっ……では行くぞ。離れていろ」ジャラララッ
492:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:52:02.16 ID:JC5rbObo0
これスレタイいつになるの
いつの間にやらスレタイの所はもう過ぎてる気がするな
はい
代行感謝
ガルマ「グフとか要らないんじゃあないか?」シャア「えっ」
http://blog.livedoor.jp/redcomet2ch/archives/25050498.html
シャア「私もギャンが欲しいなぁ」ガルマ「えっ」
http://blog.livedoor.jp/redcomet2ch/archives/25086968.html
の続きになります
へい!
うひょー
――――
永井一郎「ビグザムの量産化というジオン公国最大の危機を辛くも脱したガルマとその友人達」
永井一郎「ときに宇宙世紀0079、12月が半ばを過ぎた頃であった」
永井一郎「諜報部に悪巧みを持ちかけ、ビグザム開発をビグ・ラングの開発に無理やり転換することに成功したシャア・アズナブルは」
永井一郎「月の要衝グラナダにてオリヴァー・マイと合流」
永井一郎「ララァと共に統合整備計画の経過観察に乗り出すのであった」
――グラナダ宙域――
ゴォォォォ……
シャア「くっ……!」
ピピッ
シャア「そこだ!!」バァンッ
ビシィッ
『目標に命中』
シャア「次だ!」ガシャコンッ
ピピッ
シャア「ぬぅっ!」バァンッバァンッ
『目標に命中』
ピピッ
シャア「またいやらしいところに出したな……だが!」ドゥンッ
『目標に命中、全行程を終了致します』
――グラナダ――
ララァ「大佐」スッ
シャア「ありがとう、ララァ」
マイ「シャア大佐、お疲れ様です」
マイ「どうでしたか? 統合整備計画により開発された【ケンプファー】の性能は」
シャア「恐るべき機動力だ。乗っていて恐いと感じたのは、ザクの初搭乗以来だよ」フキフキ
マイ「強襲用に特化した特殊部隊運用前提の突撃機体ですからね」
マイ「機動力はゲルググ以上、ビームライフルこそ持てませんが火力も折り紙付きです」
シャア「気に入った。このまま持ち帰りたいくらいだよ」
カーンカーン
バチバチバチ……
マイ「性能面では機動力に特化したことで正面装甲以外は脆弱、全身のバーニアと大量の実弾武装により潜在能力は非常に高いものの扱いは難しいものと思われますが」
シャア「確かに厄介なMSではある。だが当たればおしまいとはいえ、当たらなければどうということもあるまいさ」
マイ「大佐ならば本当にそうでしょうね」
シャア「ガルマは何と?」
マイ「少数生産による特殊任務遂行部隊の運用には賛成だそうです」
マイ「何よりケンプファーは統合整備計画により開発されたこともあり、整備性の向上から分解、組み立てが楽である点が利点に挙げられもします」
シャア「バラしたMSを現地で組み上げる、か?」
マイ「この性能のMSを、です」
シャア「いかにもガルマが喜びそうなMSだな」
マイ「ただ、やはり脆さに関しては厄介な面もありますね」
マイ「宇宙やコロニーのような場所ならいざ知らず、地球などでは不意な衝突や激突の可能性も挙げられますから……」
シャア「下手にぶつけて腕が動きませんじゃあ、話にもならんからな」
マイ「強襲には夜襲や起伏の激しい地形などを選ばざるを得ない意味合いもありますから、運用には注意を払う必要がありますね」
シャア「武装も悪くないが、ショットガンと言うのは珍しいな」
マイ「強襲用ということもあり、適当に狙いをつけてもダメージを与えられる武装が選択されました」
シャア「弾丸が装甲を貫通するのか?」
マイ「ルナチタニウム合金を使った特殊な弾丸ですから、貫通力は期待できます」
マイ「ポンプアクションはケンプファー自体の機動戦で万が一の不備が起きないようにした保険ですが、もちろん自動排莢も可能ですよ」
ララァ「大佐、MSが沢山あるわ」
シャア「それはそうさ。グラナダだからな」
ウィィィン
マイ「到着しました」
シャア「ふぅ……久し振りの宇宙だというのに、妙な疲労感があるな」
マイ「地球の重力に馴れ過ぎましたね、気疲れという奴ですよ」ハハハ
シャア「まあいいさ、さっそく始めよう」ダラー
ララァ「大佐、みっともないです」
マイ「分かりました。こちらをご覧ください」
ララァ(スルーした……!)
ヴンッ
マイ「こちらが統合整備計画におけるMSの改良タイプ……」
マイ「【ザクⅡ改】【リックドムⅡ】【ズゴッグE】【ケンプファー】【ハイゴック】」
マイ「そして【ゲルググJ(イェーガー)】【ギャンK(クリーガー)】となります」
シャア「成る程成る程」フーン
ララァ「大佐……」
シャア「なに、気にするなララァ」
シャア「ガルマが見ていない間くらいは羽を伸ばしても罰は当たるまい」ハッハッハ
キシリア「私は見ているがな」
シャア「ひゅいっ!?」
マイ「キシリア閣下!」ビシッ
キシリア「マイ技術中尉、ララァ少尉、如何に上官とて怠慢が許される道理はないぞ」
キシリア「彼の者を思うなら苦言を呈することを恐れぬことだ。ことこの男にはな」
ララァ「はい、キシリア様」
マイ「肝に銘じさせていただきます」
シャア(くっ……例のビグ・ラングの一件でキシリアにだけ正体バラしたのがマズかったか)
キシリア「続けろ。私もこの計画には興味がある」
マイ「では、続けさせていただきます」
マイ「まず【ザクⅡ改】【リックドムⅡ】【ズゴッグE】ですが」
マイ「こちらの三機に関しては全体的に性能を向上させつつ、各々の問題点を特に改良する方針で進めております」
マイ「ザクⅡ改に関してはバーニアの追加により推力を大幅に向上」
マイ「リックドムⅡに関しては前身の最大の問題点だった稼働時間をプロペラントタンクにより補填」
マイ「ズゴッグEに関しては全体的なパーツの見直しによりコストを大幅に削減、性能向上と合わせ量産体制を完全に確立しました」
マイ「特にリックドムⅡのプロペラントタンクに関しましては、ゲルググJとギャンKにも同様の処置をして稼働時間の確保をし」
マイ「ザクⅡ改にも応用し稼働時間を延ばすようガルマ様から通達を受けております」
キシリア「そんなに深刻なのか、稼働時間は」
マイ「はい、特に急造機体のリックドムと、推力を大幅に向上させたザクⅡ改の二機は深刻で」
マイ「リックドムはドムに比べ稼働時間が四分の一、ザクⅡ改はザクⅡF型と比べ二分の一になっていまして」
マイ「ガルマ様が『四分の一とか急造にも程があんだろうが、パイロットに永遠の宇宙の旅をプレゼントするつもりか』と大激怒されたことで統合整備計画入りが確定した経緯もあってのことです」
シャア「私はそのときとばっちりで10キロの書類の束で殴られたからな」
マイ「性能向上にしか目を向けていなかった開発部の思想や、推進剤が無ければ移動もままならない宇宙の環境によるものが原因と言えるでしょう」
キシリア「成る程……私からもよく行っておこう」
シャア「…………」
ララァ「大佐……」
マイ「続きまして【ハイゴッグ】に関してです」
マイ「これは【ゴッグ】を再設計し、ズゴッグEと共に性能、運用性を向上させたMSなのですが」
マイ「何故最初の三機と分けたかと言いますと……」
キシリア「言わなくてもだいたい分かる」
シャア「あぁ」
マイ「そう、ですか?」
ララァ「というより、ゴッグの面影は何処にあるのでしょうか……?」
マイ「そう、ですよねぇ……」
シャア「つまり、なんだ」
シャア「【ゴッグを手直ししたらあまりにも直す場所だらけで全く違うMSになっちゃいました】と」
マイ「違うのですッ!!」ガタッ
シャア「おぅっ!?」
マイ「ゴッグが駄目なMSだったというわけでは無いのです!! ゴッグ自体は優秀なMSだったのです!!」ガシッ
マイ「しかしっ……しかし地上での展開力、ビーム兵器に対する重装甲の無力化、そもそもの機動力など、ズゴッグとの比較でどうしても利点が活かせなくなってしまっただけなのです……!!」ブンブンブン
シャア「わかっ……わかったから……はなせ中尉……オゥェッ」
キシリア「中尉」
マイ「はっ……取り乱しました、申し訳ありません」サッ
シャア「っ……!」プルプル
ララァ「大佐……!」
マイ「えー、ハイゴッグはズゴッグEとの連携を重視し、機動力を重点的に高めたMSです」
マイ「ゲルググのビーム兵器の技術を利用し、ズゴッグEと共に腕部ビームカノンを強化、連射可能にしてあります」
マイ「装甲も減らしゴッグほどの耐久性は無くなりましたが、機動力向上とコクピットの改修により扱いやすい機体に仕上がっております」
マイ「オプションをズゴッグEと共用にしたり、腕部にハンドミサイルユニットを装着し水中からの強襲、基地破壊の役割を持たせるなど、運用面でもゴッグ以上の機体に仕上がっていると評価できるのではないでしょうか」
キシリア「かなり特異な見た目だな」
マイ「ははは! ザクレロほどでは……」
シャア「中尉!」
キシリア「…………」プルプルプルプルー
マイ「次、次行きましょうっ!」
・
・
・
ガルマ「道理で姉上の機嫌が酷かったわけだ……」
シャア『私のせいではないよ、マイ中尉の失言によるものだ』
ガルマ「君がぐうたらしていてろくに話に参加してなかったとも聞いているのだが?」
シャア『そんなことはないさ。やれやれ、キシリア閣下も困ったものだな』フッ
ガルマ「……まあいい」
シャア『そちらはどうだ』
ガルマ「ジャブローは静かなものだよ」
ガルマ「オデッサの敗残兵の掃討とガウによる爆弾投下の牽制は繰り返しているんだが、相変わらず気持ちが悪いくらいに静まり返っている」
シャア『やはり、始まっているのだろうな』
ガルマ「例の量産型MSの本格的な量産がな」
連邦のMSがいきなるジェガンスタートでジオンが一気にマゾゲーに
シャア『例のMS、君から見たらどうだ』
ガルマ「傑作だな。正直ゲルググ以上かもしれん」
シャア『……そこまでか』
ガルマ「ゲルググのコンセプトである【ビーム兵器を搭載した量産MS】をゲルググよりも遥かに安い形で成り立たせているのだ、当然だろう」
ガルマ「基本性能もザクを軽く上回っているからな……心底厄介だ」
シャア『分からんぞ。もしかしたらゲルググ並みの高値なのを無理やり作り出しているのやも』
ガルマ「それはあるまい。連邦軍があの性能のMSに手間取るような愚を犯すとは思えん」
ガルマ「もはやドムやG型ザク(グフ)の装甲の利点は、あのビーム兵器の前では無に等しくなっている」
ガルマ「それに肝心の格闘性能もビームサーベル標準装備と来たものだからな……全く、やってくれるよ」ハァ
シャア『そう悲観することもあるまい、ゲルググの量産と統合整備計画による効率化は順次進められているのだ』
シャア『君がそんな弱気でどうする?部下の生き死には君の手にかかっているんだぞ』
ガルマ「分かっているさ……言われずともな」
シャア『君の考えていることは分かっている。ビグザムの開発運用を完全に中断したことだろう』
ガルマ「むっ……」
シャア『確かに、もしかすればビグザムでジャブローの基地を無理やり掘り起こせたかも知れない』
シャア『だが浪漫に賭けるには些か博打が過ぎる。それを引きずるなど、君らしくもない悩みだ』
シャア『それにあれは君の統治のやり方に反すると、そう言って作り替えたんだ』
ガルマ「兄上には甘いと叱られたがな」ガタン
シャア『そんな甘ちゃんだからこそ私はついてきたんだ。今更冷酷になられても困る』
ガルマ「そうだな……私は坊やの少将だ」フッ
シャア『既に統合整備計画における武装規格の統一と発注、現地改装用のパーツの輸送は始まっているからな』
シャア『頼むぞガルマ、せいぜい私が行くまで耐えてくれ』
ガルマ「ふっ……君が来る頃には全て終わっているかも知れんよ」
シャア『その意気ならば私も楽が出来そうだ。では、また』
ガルマ「地球で会おう、友よ」
ピッ
ガルマ「…………」
イセリナ「ガルマ様?」
ガルマ「イセリナか、どうした」
イセリナ「シャア大佐とお話をしてらしたようなので、お声かけを躊躇っておりました」
ガルマ「シャアは軍人である以上に私の友人だ。気兼ねすることはないよ」
イセリナ「存じておりましたが……」
イセリナ「私にはそれ以上に、ガルマ様が迷ってらっしゃるように感じられましたので……」
ガルマ「……迷い……か」
ガタッ
ガルマ「イセリナ」
イセリナ「はい」
ガルマ「この戦争が始まった当初から今までに、人類の総人口がどれほど失われたのか知っているか?」
イセリナ「いいえ……」
ガルマ「初期の一週間戦争の時点で30億人近い人命が失われている」
イセリナ「30……?」
ガルマ「私は若かった」
ガルマ「この重力戦線で司令官に着任したのも、元はといえばザビ家の人間としての使命を果たす為だった」
ガルマ「だが今は、ザビ家の罪を贖うことこそが私の使命だと感じている」
イセリナ「罪、ですか」
ガルマ「30億人の中には、ジオンが自由をもたらすべきスペースノイドがいる」
ガルマ「それも連邦軍ではなく、ジオン公国自らが手を下した数多くのスペースノイドが、だ……!」
ガルマ「もとよりジオン・ズム・ダイクンが提唱した宇宙移民の独立は、このような大規模な戦争によるものではないはずだった」
ガルマ「それを曲解し、歪曲させ、利用したのは父と兄……そしてそんな口車に易々乗って浮かれたのが私だ」
ガルマ「もっと早く気づかねばならなかったのだ……いや、気づいたからといって止められはせなんだろうが」
ガルマ「咎人というならば……私は生まれた時から咎人なのだ」
ガルマ「罪ならば償おう、この身果てようとも。それが【友】の道となるならば」
イセリナ「ガルマ様……」
ギュッ
ガルマ「イセリナ……」
イセリナ「…………」
ガルマ「私の背負う荷は重い。逃げたくばいつでも逃げろ」
ガルマ「私は責めはしない」
イセリナ「イセリナは、ガルマ様にお逢いしたその日から、ガルマ様と共に朽ちると誓った身」
イセリナ「自ら地獄に堕ちるというならば、どうかこのイセリナも道連れになさって」
ガルマ「イセリナ……」
相変わらずガルマが覚醒しておる
このガルマは謀っちゃいけないガルマ
永井一郎「シャアの思惑を知らぬガルマ」
永井一郎「ガルマの思いを知らぬシャア」
永井一郎「二人の友はそれぞれの想いを吐き出すことなく、今はまだ同じ道を歩んでいた」
永井一郎「ただし、戦いの世に生きる術は想いの強さでも無ければ、正しさでもない」
永井一郎「強さと運、ただそれのみである」
――またグラナダ――
キシリア「…………」チラッ
キシリア「そろそろだな」
シャア「そうですなぁ」ボー
ララァ「大佐、もっとしっかりなさってください」
シャア「いや済まんなララァ、昨日はちと寝付きが悪くて」ゴシゴシ
キシリア「この野郎……樽を赤く塗ってぶち込んで宇宙漂流刑にしてやろうか」
キシリア(赤い彗星は職務に熱心なのだな。感心するよ、シャア)
シャア「えっ」
ララァ「えっ」
キシリア「あっ」
ウィンッ
ジョニー「ジョニー・ライデン少佐、ただいま参りました……」
ジョニー「って……何かありましたか?」
キシリアw
キシリア「何でもない。よく来てくれたなライデン少佐」キリッ
シャア「ジオン十字勲章の受章式以来かな。久しいなジョニー・ライデン少佐」キリッ
ジョニー(うわ、すっげえ白々しい笑顔)
マイ「すみません、遅れました!!」
ジョニー「ん」
マイ「あ」
キシリア「遅かったなマイ中尉。紹介しよう、ジョニー・ライデン少佐だ」
マイ「真紅の稲妻、ジョニー・ライデン少佐でありますか!?」
マイ「オリヴァー・マイ技術中尉であります! 真紅の稲妻に会えるとは、光栄であります!」
ジョニー「はは、どーも」
キシリア「貴公を呼んだのは他でもない。新型機受領と共に重力戦線への加入をしてもらいたいのだ」
ジョニー「宇宙にデカい雛人形が建てられるんで、とうとう私もお払い箱かと戦々恐々しておりましたが」
キシリア「その雛人形を何機並べようと、真紅の稲妻には代われまいよ」
そういやマツナガさんも出てきておかしくないな
キシリア「それに貴公だけが重力戦線に向かうわけではない。そろそろもう一人、来るはずだ」
ジョニー「もう一人、でありますか?」
キシリア「貴公もよく知る男だよ。貴公が私からのガルマへの手向けならば、その男はドズル中将からのとなるが」
ララァ「ドズル中将の……」
マイ「まさか……!」
ウィンッ
マツナガ「シン・マツナガ大尉であります。遅れてしまったようで、申し訳ありません」
マイ「【白狼】……シン・マツナガ大尉!!」
ジョニー「ヒュウ、こいつぁすごいな」
シャア「ふふ、まさに機動艦隊に匹敵する手向けでありますな」
キシリア「例のビグ・ラングの投入もあるが、過酷なジャブロー攻略戦を前に何かしてやらねばと思ってな」
キシリア「ライデン少佐、マツナガ大尉。付いて来い。新型をくれてやる」
マツナガ大尉「新型、でありますか?」
ジョニー「待ってました!」
こりゃ連邦終わったな………。
一年戦争時代って連邦にエースとかいたのか?ギレンの野望やってても木馬クルーとか未来のエースばっかりなんだけど
247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:49:22.89 ID:eS2eHI4YT
>>50
設定上は連邦もそこそこいるみたいだな
踊る黒い死神ウォルフさんやレディーキラーのディミトリーさん
高速機体による一撃離脱を得手とするロジャースに狙撃の鬼のバックマイヤー
FAガンダムのベアやジムスナカスタムのロンに1年戦争の撃墜王として君臨するテネス・A・ユング
そして皆さんご存知のヤザンさんやライラさんや不死身の第四小隊組も活躍してたろうし
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 09:43:12.93 ID:TUeTA7g9O>>50
設定上は連邦もそこそこいるみたいだな
踊る黒い死神ウォルフさんやレディーキラーのディミトリーさん
高速機体による一撃離脱を得手とするロジャースに狙撃の鬼のバックマイヤー
FAガンダムのベアやジムスナカスタムのロンに1年戦争の撃墜王として君臨するテネス・A・ユング
そして皆さんご存知のヤザンさんやライラさんや不死身の第四小隊組も活躍してたろうし
――MSドック――
ジョニー「これは……!」
マツナガ「なんと、これほどとは!」
キシリア「……マイ中尉」
マイ「はっ」
マイ「左のゲルググが【陸戦型ゲルググ】のJ(イェーガー)装備タイプ、右のギャンが【ギャンK(クリーガー)】」
マイ「共に統合整備計画による強化改修を施した、エースパイロット専用MSです」
ジョニー「赤いってことは、俺がゲルググを貰って」
マツナガ「私がギャンKを受領するということになりますな」
マイ「はい」
ジョニー「ん、統合整備計画の開発なら、俺はゲルググJじゃなかったのか」
マイ「…………」
シャア「…………」
ジョニー「…………ん?」
テネス・A・ユングとかユウ・カジマとか
アルベルト・A・モンシア
あとはリド・ウォルフとかか
マイ「ゲルググJは……完全な宇宙仕様で重力下運用が出来ないんです……」
シャア「バックパックに至っては重力下使用考えてない構造だからな……ここで【ジョニーはJ!マツナガはK!】とバシッと決められたら格好良かったんだが」
マイ「ガルマ様に『J型を無理やり地上型に改装して利点があるのか、ん?』と笑顔で指摘されましたからね……」
シャア「やばかったなあれは……目だけ全く笑ってなかったものな」
ジョニー「あぁ……そうなのね……ははは」
マツナガ「?」
ララァ「大佐……っ」
ヤザンも当時からエースみたいだったが
マイ「えー……コホン、一応元となるゲルググJの説明も踏まえてこの二機を説明させていただきます」
マイ「まずゲルググJは、ゲルググを統合整備計画により強化改修し、ザクやドムなどのデータを吟味し取り入れることで射撃に特化させつつ内面の改良を図ったMSです」
マイ「武装も狙撃モードとマシンガンモードを使い分けられる特別な大型ビームマシンガンを装備」
マイ「腕部に内蔵型ビームスポットガン、低出力ながら連射が可能なビームマシンガンを装備し、ビームサーベルも搭載してありました」
マツナガ「成る程、スポットガンは例の腕時計のデータから……ですか」
マイ「はい、射撃特化ではありますが、空間戦闘能力の高さから苦手な距離は無いと断言出来るMSです」
マイ「間違い無く現段階のジオン軍MSにおいては最強のMSと言えるでしょう」
ジョニー「でも俺は使えない、と」
マイ「…………」
シャア「…………」
ジョニー「分かった、分かったよ!で、俺のかわいい陸戦型ゲルググちゃんはどうなんだい」
マイ「陸戦型ゲルググは、ゲルググを防塵改修するなどして陸戦仕様にしたMSです」
マイ「今回はリミッターを完全に外したピーキーなライデン少佐仕様に改造してあり、武装もビームナギナタ、両腕部グレネードガンを標準装備」
マイ「それにイェーガーの大型ビームマシンガンを装備させ、射撃特化にしてあります」
ジョニー「だんだん趣味の領域に走ってきてんな……」
マイ「言わないでください……」
シャア「ちなみにゲルググは統合整備計画で開発されたMMP80マシンガンや、統一規格のジャイアントバズなどの武装全て使う想定がなされている」
ジョニー「成る程、大型ビームマシンガンは持たせてやるが好きに戦えと、そう言うわけですな?」
ジョニー「真紅の稲妻の名、重力戦線にも轟かせてやるといいさ」
マイ「お待たせ致しました、ではギャンKの方を説明させていただきます」
マイ「もとよりこのギャンK、白兵戦に長けたエースに配備する少数生産枠のギャンを統合整備計画により強化改修した機体です」
マイ「こちらはゲルググJが射撃特化の機体であるのに対し、とにかく突っ込むのに最適な機体という印象を持っていただければ概ね正しいと思われます」
マイ「安全性と汎用性に問題があったシールドミサイルは廃止し、G型ザク同様シールドと腕の間に武器を置く方式を採用」
マイ「これによりシールドは多少小型化しましたが軽量化とシールドの耐久性向上に成功」
マイ「グレネードガンによる砲撃で中距離までをカバーしつつ、一気に突撃してビームランスで撃破する戦法が有効だと思われます」
シャア「難しい機体だが、大丈夫かな大尉」
マツナガ「わざわざギャンを配備してくださったガルマ様のご好意に報いるためにも、このマツナガ身を粉にして働く所存です」
あのドズルさえ「ガルマが成長すれば自分さえ使いこなせる名将になる」と
期待していたそうだから坊や気質が抜ければこんな感じなんだろうな
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 11:00:30.11 ID:NJDiw0vz0
>>68
いや、アレはどう見ても、身内贔屓だろw
ギレンVSキシリアの暗闘も「兄妹喧嘩イクナイ」ぐらいにしか、見て無かった漢だぞ
ザヒ家で一番、カッコいい
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 10:30:22.04 ID:TUeTA7g9O>>68
いや、アレはどう見ても、身内贔屓だろw
ギレンVSキシリアの暗闘も「兄妹喧嘩イクナイ」ぐらいにしか、見て無かった漢だぞ
ザヒ家で一番、カッコいい
マイ「ただ一つ残念なことを挙げるなら、ライデン少佐のゲルググと違い統合整備計画で開発された武器の装備を考慮していません」
マイ「いえ、正確には可能なのです。が、中距離程度ならビームランスとグレネードガンで対処出来てしまい、本体のスピードが非常に素晴らしいので、なまじ使うくらいなら、というバランスに仕上がっていると考えてください」
ジョニー「面白そうだな。大尉、今からでも交換するかい?」
マツナガ「いえ、乗りこなして見せますよ。じゃじゃ馬ならばなおさら燃えるのが男というものです」
ジョニー「流石は白狼だな。期待してるぜ」
シャア「意外に仲がいいな」
マイ「まあライデン少佐がザビ家の悪口言ったりしなければ喧嘩とかにはならないのでは?」
シャア「いやに具体的だな」
キシリア「二人とも、戦果を期待する」
キシリア「ガルマを助けてやってくれ。あの子はよく成長してくれたが、まだ脆いのだ」
ジョニー「はっ!」
マツナガ「この身に替えましても……!」
シャア「二人とも、私からもよろしく頼む」
マツナガ「は?」
ジョニー「赤い彗星は降りないのですか?」
シャア「私にはここに来た明確な使命があるからな」
シャア「それが終わるまでは帰れんのだよ」
シャア「行くぞララァ」
ララァ「はい、大佐」
マツナガ「使命……?」
ジョニー「何だか怪しいが、詮索は止めておくか……」
――――
シャア「さて、我々のもう一つの仕事を始めようか」
マイ「ララァ・スン少尉、準備はよろしいですか?」
ララァ『はい、問題はありません。いつでも行けます』
シャア「では……」
マイ「【ブラウ・ブロ】の評価試験を開始します。始め!」
・
・
・
マイ「試験、終わります。ララァ・スン少尉は帰投してください」
シャア「どうだった、ララァ」
ララァ『あまり苦しさは感じませんでした』
シャア「よく頑張った。戻ってこい」
シャア「……どうかな、中尉」
マイ「言葉に出来ません……恐ろしさすら覚えますよ」
マイ「これがララァ・スン少尉の、まだ戦場すら知らない少女の実力ですか」
シャア「ブラウ・ブロ自体はどうだ」
マイ「ブラウ・ブロは、60mクラスの巨大MAです」
マイ「サイコ・コミュニケーター搭載型のニュータイプ専用MAの一号機にあたる機体ですが、その能力は非常に高く、かつ無理があります」
シャア「と、いうと?」
マイ「このブラウ・ブロの最大の特徴は、四つの有線メガ粒子砲を分離させ、敵を様々な方向から狙い撃つ【オールレンジ攻撃】にあります」
マイ「メガ粒子砲は本体と直接繋がっているので連射が可能、かつ威力も高く高性能です」
マイ「しかし本体が大きすぎること、有線で繋がっていながら本体が動かねばならないこと」
マイ「MAということもあり機動力はあれど回避には専念しなくてはならず、かつオールレンジ攻撃と併用しなくてはならないことなど」
マイ「普通に考えたらとてもではないが扱いきれない問題だらけのMAです」
シャア「扱いきれないMA、か」
マイ「使い手に求める点が多すぎるのです。だから本来運用するなら複数名が必須のはずなのですが……」
マイ「少尉はいとも容易く扱い、模擬標的を寸分違わず全滅させていきました」
シャア「……そうだな……」
マイ「大佐、これはブラウ・ブロの潜在能力を扱いきった結果でしょうが……」
シャア「中尉の懸念通りさ。ブラウ・ブロ自体は高性能だが、本来の運用理論を考えると不十分といえる」
シャア「中途半端なんだ。オールレンジ攻撃を操るMAとしても、単純なMAとしてもな」
シャア「あれならば、オールレンジ攻撃をせず直接機体から撃ち込むのでも火力は出せる」
マイ「しかしそれでは……」
シャア「うむ。故の中途半端だ」
シャア「一号機なのだから仕方あるまい。これから改良していけばいい」
マイ「分かりました。評価は辛口につけておきます」
シャア「…………」
マイ「…………」
シャア「…………」
マイ「…………」
・
・
・
シャア「ララァ遅すぎないか」
マイ「はい、もう来ていてもいいくらいなのですが」
マイ「迷っているのかもしれません」
シャア「ドックの隣だぞこの部屋は……どうせまた寄り道をしているな」
シャア「仕方無い。迎えに行くとするか」
マイ「はい、行きましょう」
――一方その頃MSドック――
《何をチンタラやっているんだい!?》
《さっさとゲルググ用の装備を積み込むんだよ!!それともうちのゲルググをお前ら同様のタマ無しにするつもりかいっ!?》
整備士「はっはいっただいまっ」ガチャコンガチャコン
ララァ「…………」フワァ
整備士「あ、こらお嬢ちゃん危ないよ。あっちに行ってなさい」
ララァ「あの声を出している人は何処にいるのかしら」
整備士「ん、突撃機動軍の将校さんだよ」
整備士「あそこに戦艦があるだろう?ザンジバルって言うんだけどね」
整備士「あそこからどやしてんだ。急がないと本当にタマ潰されちまうよ」
整備士「っと……お嬢ちゃんの前で言うことじゃないな。済まない」
ララァ「ありがとう、整備士さん」トンッ
整備士「あ……」
整備士「……あんなひらひらした服着てたら見えちまうぞ、全く」
――ザンジバルⅡ・リリーマルレーン――
シーマ「……はぁ……」ガタンッ
デトローフ「シーマ様、大丈夫ですかい?」
シーマ「何がだい」
デトローフ「いや、目のクマが……寝不足でしたら補給は我々が見ますから、お休みになってください」
シーマ「はっ……それは私が毎晩魘されていることを知っていて言ってるのかい?」
シーマ「黙って仕事をおしよ。どうせ出航したら、また顔すら見せないアサクラの隠れ蓑に使われるんだからねぇ」
デトローフ「……は……」
デトローフ(無理もない……G3ガス注入からまだ一年も経っちゃいない)
デトローフ(最初なんか堅物な女将校だったってのに、あれ以来拗ねちまって今じゃ女傑だからなぁ……)
ララァ「でもそんなところが良いのでしょう?」
デトローフ「あたぼうよ///」
デトローフ「……ん?」
ララァ「?」
シーマ「副長、そいつは何だい。」
デトローフ「げぇっ!?」バッ
ララァ「あなたがさっきから整備士の人に怒鳴っていた人ね?」
シーマ「……あぁ、キシリア閣下の実験動物かい」
シーマ「ニュータイプだかなんだか知らないが、さっさと出ていきな。この艦にゃ世辞にも柄のいい奴らは少ないからねぇ」
シーマ「お嬢ちゃんみたいな可愛い子は、何されるか分からないよ? おぉ怖い怖い……」
ララァ「……」
デトローフ(そりゃあ無いな)
兵士(俺達はシーマ派だし)
兵士(シーマ様prpr(^ω^))
ララァ「…………」スッ
シーマ「っ……何だい、やろうってのかい!?」
ララァ「涙の痕があるわ」
ララァ「泣いていたのね……ずっと」
デトローフ「!」
兵士「!」
シーマ「な……あ……っ!?」
ララァ「あなたは此処にいてはいけない人よ」
ララァ「地球に降りましょう。あなたをちゃんと見てくれる人を大佐が知っているから」スススッ
シーマ「な、何なんだい?何なんだいお前はっ!?」
デトローフ「てめぇ!シーマ様から離れろ!!」チャキッ
シーマ「みっともない真似をするなコッセル!!」
デトローフ「はっ……!?」
ララァ「…………」
兵士(少女に迫られるシーマ様prpr(^ω^))
ウィィンッ
シャア「そこまでだ」バッ
マイ「ララァ・スン少尉!無事か!?」バッ
ララァ「大佐」
シーマ「赤い彗星……本物か?」
デトローフ「何だてめえ!さっきからゾロゾロと勝手に入って来やがって、このコスプレ野郎!!」
シャア「コスッ……」
マイ「シーマ艦隊のシーマ・ガラハウ中佐ですね!これはどういうことですか!?」
シーマ「知ったことかい!あたしが一番聞きたいくらいさねッ!!」
マイ「ひぃっ……」
シャア「マイ中尉、君強気な女に弱いタイプだな?」
マイ「はっ……前例からどうにも……」
――――
モニク「くちゅんっ」
シャア「ララァ、何があったのか説明してくれないか」
ララァ「大佐、この人はガルマ様に会わせるべき人よ」
シーマ「ガルマ……ガルマ・ザビ少将か?」
シャア「……何を思ってそう考えたのかは解らんが、私は反対だ」
ララァ「どうして?」
シャア「コロニー落としの際、コロニーに住んでいた住民をG3ガスにより全滅させた実行部隊の一つ」
シャア「それがこのシーマ艦隊なのだからな」
マイ「……」
シーマ「……そうさ、命令されたからやったまで」
シーマ「あたしらがしなくとも誰かが着た汚名さね、蔑みたきゃ好きなだけ蔑みな」フンッ
シャア「ガルマはコロニー落としに対して良い感情を抱いていない」
シャア「会わせたとしても……」
ララァ「でも大佐、おかしいわ」
ララァ「彼女は知らなかったのよ」
シーマ「っ!?」
シーマ「お前っ……な、何でそのことをっ……?」
ララァ「大丈夫よ。大佐ならきっと良くしてくれるわ」ニコリ
シーマ「ひっ……」ガタンッ
デトローフ「シーマ様!?」
兵士「シーマ様、大丈夫ですかい!」
兵士(よくしてくれる……(意味深))
シャア「……ふむ……」ピキィィィン
シャア「マイ中尉、軍の通信記録のうちシーマ艦隊の開戦当時のものを洗い出せるかな?」
マイ「不可能ではないでしょうが、はっきりとしたものは間違いなく既に処置されているかと」
シャア「このゴタゴタの中だ、人員を使えば尻尾くらいは掴めるだろう」
シャア「それで構わんか、シーマ中佐」
シーマ「なにが構うってんだい……!?」
シャア「汚名返上の機会を与えてやろうというのだ。それを掴むかは君次第だがな」
シャア「なに。あの坊やなら君らの面倒くらいは見てくれるさ。私が保証するよ」
永井一郎「その後、シャアとマイが調査をしたところ、驚愕の事実が発覚した」
永井一郎「当時のシーマ艦隊に対しアサクラ大佐が告げていたのは【催眠ガス・催涙ガスの類の使用】であり、既に準備してあったそれを偽って使わせたという事実であった」
永井一郎「そもそもジオン内部でも批判が多数あったコロニー落としだが」
永井一郎「これによりおどろおどろしい内情の一端が世に広く知られることと」
永井一郎「ならなかったのである」
マイ「大佐! 何故公表しないのですか!」
シャア「これはカードだ。キシリア閣下とアサクラの不祥事、手元に置いておくだけで十分に機能する」
シャア「グラナダで開発されているMSや物資は魅力的だ。色を付けてもらえるなら、ありがたい限りだよ」
マイ「大佐……しかしそれではシーマ中佐の汚名は!」
シャア「これはシーマ・ガラハウの意見でもあるのだ」
マイ「えっ?」
シャア「彼女、キシリアとアサクラから尻の毛までむしり取ってやると笑っていたよ」クックック
マイ「うわぁ……」
シャア「それに実行してしまった負い目を打ち消せるわけではないとも言っていたからな」
シャア「どうするかはガルマ次第とも言えるが……」
――リリーマルレーン――
ガルマ『私がガルマ・ザビだ』
シーマ「お初にお目にかかります。キシリア麾下突撃機動軍所属、シーマ・ガラハウ中佐であります」
シーマ「お目通りが叶ったこと、恐悦至極にございます」
ガルマ『話はシャアから大佐から聞いた』
ガルマ『諸君等を騙し、大きな咎を背負わせてしまったことを』
ガルマ『同じザビ家の人間として、まずは謝罪させてほしい』
シーマ「……彼らにもお話は致しましたが、私らがやらねば他の誰かがやったでしょう」
シーマ「それに、話によればガス注入を断りその場で殺された部隊もあったと風の噂で聞いております」
シーマ「私らには選択肢などなかった……謝られたとして、今更としか感じられませぬ」
ガルマ『気丈だな』
シーマ「無礼な物言いでもしなくては……もう手が震えっぱなしで……」
シーマ「……くう……」グッ
ガルマ『…………』
シーマ「っ……それに、得られたデータでは、誰がG3ガスを計画段階に取り入れたか分かりませぬ」
シーマ「それがアサクラ大佐の独断か、キシリア閣下の謀略か、それ以外の何かかさえ……今となっては知る術も無し」
ガルマ『その通りだ』
ガルマ『だが公表はすれば、少なからず実行部隊の君達への誤解は解ける』
シーマ「……汚名も着慣れすぎたら、脱ぐのが躊躇われるもので」
シーマ「国内の混乱まで引き起こし、責任問題を誘発してまでやることではありませぬ」
ガルマ『済まない。君達にそのような気まで遣わせてしまうのは……』
シーマ「海兵隊もジオンの軍隊、ジオンの為ならばこのくらいは当然でしょう」
シーマ「……申し開きも済みました。では、失礼させていただきます」
ガルマ『シーマ・ガラハウ中佐』
シーマ「!」
ガルマ『もし戦いが終わり、君達に裁判などの憂き目が来た場合、私の権限が及ぶ範囲で君達を庇護すると約束しよう』
ガルマ『これも口約束に過ぎない。だが覚えておいてほしい』
ガルマ『一艦隊の転属くらいならば、私の方で受け持ってやる。嫌になったら部下を連れていつでも来い』
シーマ「……っ……」
ガルマ『では』
ガルマ『ジーク・ジオン』
ブツンッ
シーマ「…………」
シーマ「ジーク……ジオンっ……!」
シャア「……一艦隊くらい、か」
シャア「ザンジバル級一隻、ムサイ級六隻の大部隊を受け持ってやるとは、流石に言うことが違う」
ピッ
ガルマ『彼等はザビ家の業の被害者だ。多少の無理をしてでも受け止めてやるのが私の役割だよ』
シャア「自らを器とするのは構わん。だが入れたものを選んで捨てられなくては、食えたものにならんぞ」
ガルマ『選別していけるほど高尚なものを作るつもりはないよ』
ガルマ『もし零れたり倒れそうになったら支えてくれ。君になら背中を任せられる』
シャア「私程度の胸で良いならいくらでも貸すさ。」
シャア「ガルマ、今回のシーマ艦隊への配慮、感謝するよ」
ガルマ『君に感謝されることでもないさ。では、いずれまた地球で』
シャア「ジーク・ジオン」
永井一郎「シャアはララァに問うた」
永井一郎「何故会ってもいないガルマをシーマと会わせたがったのかと」
永井一郎「ララァは答えた」
永井一郎「大佐が信頼する人だから、きっと大丈夫だと思いました、と」
永井一郎「シャアは言葉に詰まりながら一言、そうか、と呟いたという」
永井一郎「そしてその翌日」
永井一郎「ランバ・ラル隊の全滅と、ランバ・ラル少佐の戦死がシャアに耳に届けられることとなるのだった」
ホワイトベース隊が本気出してきた?
でもカイのガンキャノンはオデッサで無残な最後を遂げてるしな……
巨星墜つ
戦場の恐ろしさだなあ・・・
――ジャブロー――
レビル「ランバ・ラルを倒したか……」
ブライト「はい、アムロがやってくれました」
レビル「例のMSだな? まさか本当に使いこなせるとは思わなんだ」
ブライト「開発を担当しているのはあの方です。アムロが使いこなせるのは道理かと思われます」
レビル「それの因果は分からんが……まさかあの少年がな」
レビル「ニュータイプという言葉にすら懐疑的になっていた私に、新しい光が差した気分だよ」
ブライト「はっ……」
PPP
レビル「入りたまえ」
ウィィンッ
テム・レイ「しょ、将軍……アムロが帰ってきました……」ブルブル
ブライト「っ……」
おや?レビル生きてたのか…
あれ、原作のどの辺りから分岐したんだ???
228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:37:59.52 ID:Bhsy0Ds3P
>>226
ホワイトベースが北米に降りた直後あたりじゃないかな
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:39:17.62 ID:TUeTA7g9O>>226
ホワイトベースが北米に降りた直後あたりじゃないかな
レビル「君のご子息は早速例のMSで大金星を挙げられたそうだな」
テム「アムロとガンダムは最強ですっ! もはやジオンなどものの数ではありません!!」バァンッ
テム「では失礼致します!機体の調整がありますから、あと例の【システム】も……あぁ忙しい忙しい」
ウィィンッ
ブライト「何しに来たんでしょうか……テム・レイ氏は」
レビル「部下が酸素欠乏症の彼を引っ張ってきたときは、もう駄目だと思ったのだがな」
レビル「制宙権がボロボロなせいで、諜報部が躍起になってたこともあるが」
ブライト「まさかこれが大当たりするとは誰も読めなかったでしょうな」
レビル「天才が酸素欠乏症になって鬼才になったなどとな」
――MSドック――
アムロ「ふう……」
フラウ「アムロ」
アムロ「フラウ、どうしたんだい」
フラウ「大丈夫?カイさんとハヤト、リュウさんが戦死してから、ずっとふさぎ込んでたのに……」
アムロ「いつまでも膝を抱えてても状況はよくならないんだ。僕が闘わないとホワイトベースのみんなが死んでしまう」
アムロ「今回はランバ・ラルを討ち取れた。【ガンダム部隊】の強さは立証出来てる、これからだよ」
スレッガー「アムロ曹長! 俺のガンダムちゃんの動きはどうだった?」
アムロ「スレッガー少尉、もう少ししたらそっちに行きますよ」
フラウ「アムロのガンダムはスレッガー少尉が乗っているのね」
アムロ「僕にはこの【アレックス】があるからね。スレッガーさんはよく扱えてると思うよ」
アレックスが届いちゃってるのかよ
FA-G3とかいるのかな
テム生存で酸欠起こしてなかったらGMの性能ヤバいことになってそうじゃね
初期ジムでもコマンド並みのスペックになってそう
246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:49:22.98 ID:fGH4jjTH0
>>239
スペックが高いと生産性や保守性が落ちるのでは?
正直、あの性能のジムを量産したのは正解だと思います。
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:47:48.11 ID:fGH4jjTH0>>239
スペックが高いと生産性や保守性が落ちるのでは?
正直、あの性能のジムを量産したのは正解だと思います。
あかん、アレックス+アムロが相手じゃ誰も勝てない・・・
アムロは腕の機関砲嫌いそうだな性格的に。
252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:53:08.75 ID:eS2eHI4YT
>>245
CCAだと結構何でも使ってるイメージだ
な
まぁ基本的にビームライフルで事足りそうだけれども
むしろNT-1の機動性と運動性能ならビームサーベルだけでもある程度は…
>>245
CCAだと結構何でも使ってるイメージだ
な
まぁ基本的にビームライフルで事足りそうだけれども
むしろNT-1の機動性と運動性能ならビームサーベルだけでもある程度は…
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:14:55.01 ID:xLAk6rkK0
>>252
機関砲自体は別にいいだろうけど、わざわざせり出して来るのがややこしいとか言いそう。
アムロはNT能力での直感反射的な戦闘法だし。
>>252
機関砲自体は別にいいだろうけど、わざわざせり出して来るのがややこしいとか言いそう。
アムロはNT能力での直感反射的な戦闘法だし。
287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:19:14.02 ID:eS2eHI4YT
>>280
まぁカバーの展開シーケンスで発生するラグなんかは確かに嫌がりそうだな
あくまでもサブウェポン(ただし高威力)って感じか
248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:49:25.79 ID:vVqLCYhp0>>280
まぁカバーの展開シーケンスで発生するラグなんかは確かに嫌がりそうだな
あくまでもサブウェポン(ただし高威力)って感じか
ギレン脳の方ならいかにアレックスインアムロが恐ろしいかわかるはずだ
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:53:25.26 ID:E9bhRbp90
>>248
耐久ゼロにしても射撃フェイズが終わらないと爆発しないんだよな
煙吹きながら鬼のように射撃しまくるアムロに何度泣かされたか
特に独立戦争記のアレックス+アムロは目に余る酷さ
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:51:29.57 ID:TUeTA7g9O>>248
耐久ゼロにしても射撃フェイズが終わらないと爆発しないんだよな
煙吹きながら鬼のように射撃しまくるアムロに何度泣かされたか
特に独立戦争記のアレックス+アムロは目に余る酷さ
テム「アムロ!!」
アムロ「! 父さん」
テム「はっはっは! 良くやった、良くやったぞアムロ……私が手を加えたアレックスはどうだ、ん?」バンバンッ
アムロ「よ、よく出来ているよ父さん、まだちょっと反応が速すぎるけど……」
テム「馬鹿者ッッ!!」バキィッ
アムロ「うぐぅっ」
フラウ「アムロっ!?」
テム「お前にアレックスを合わせるんじゃあない!アレックスにお前が追いつくのだ!!」
テム「いいかアムロ、お前はそんなもんじゃない。いずれアレックスですらおいつけなくなるほど、お前は成長する!出来るんだっ!」
テム「戦争なんか早く終わらせようアムロ……そうしたら母さんとまた三人で暮らすんだ」
アムロ「分かっているよ父さん……分かっている」
ガンダム部隊って想像しただけで胸熱だなw
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 18:56:02.46 ID:xLAk6rkK0
>>255
兵站関係は懐寒だがな……
261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:00:27.18 ID:TUeTA7g9O>>255
兵站関係は懐寒だがな……
テム「さて」スクッ
テム「アムロ、例のシステムは使ったか?」
アムロ「あ、あぁ使ったよ父さん」
アムロ「でもあれは過剰すぎる、性能を通常の20%にまで引き上げられても、あれじゃあ機体が保たないよ」
テム「問題はない!!パーツなんかいくらでも造らせるからな!!」
テム「クルスト博士は間抜けだった……素晴らしいシステムには思想なんか盛り込んではいけないのだ」
テム「EXAM!!馬鹿々々しい!!」
フラウ「ひっ」ビクゥ
テム「敵の思考を電波反応で探知し、ニュータイプの特殊な脳波を感知して叩く!!はっ!!私の前でそんなトラップを仕掛けたのが運の尽きよ!!」ガシッ
ハロ「タスケテ タスケテ」ジタバタ
テム「なぁハロ……私はEXAMシステムを解体してやった」
テム「そしてEXAMシステムの中の【機体の性能を過剰に引き出す部分】だけを抜き出しアレックスに搭載したぁ!!」ブンッ
ハロ「アー」
テム「システムとは人間に使われるものだ!システムが人間を使うなどあっていいはずがない!!」ダムダムダム
テム「システムのONOFFは自由であるべき!システムの調節は柔軟性があるべき!」ブンブンブンブン
テム「ニュータイプを探す機能も意図的な暴走も殺意による暴走もシステムの同士討ちも要らない!!」ダダムダムダム
テム「そうっ!!まさに純粋なパワーアップシステムとして私は昇華させたのだぁぁぁ!!」ガンダムッ
ハロ「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
アムロ「父さん!ハロはバスケットボールじゃないよ!!」
テム「あ、でもアレックスに不具合あるのも困るから性能アップの割合下げようか」ポイッ
フラウ「おじさま……っ」ビクビク
テム「あぁ忙しい忙しい……」ヨロヨロ
フラウ「おじさま……酸素欠乏症にかかってあんな……」
アムロ「いや昔からテンションはあんな感じだったよ……」
フラウ「そ、そうなの……?」
アムロ「昔に比べるとキレが少し無くなったかな……父さん」
フラウ「……私アムロの家のこと全く知らなかったのね……」
アムロ「あんなのでも僕の父さんだからね、僕が戦って守ってあげなきゃ」
セイラ「アムロ、私のG3、左側の肘の具合がおかしいみたいなんだけど……」
アムロ「はい、今行きますよ」
テム「このピクシーの調整をした奴は誰だぁ!?」
フラウ(アムロ……アムロがだんだん遠くなっていく気がするわ)
フラウ(お願いよアムロ……無茶だけはしないで)
ゲルググJとかギャンKと比べてアレックスのスペックってどうなの
スパロボ勢なもんで余りアレックスに良い印象無いんだけど
288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:19:32.39 ID:oo4L4QTyO
>>284
純粋な反応速度や運動性ではアレックスの圧勝のはず
正史アレックスは試作型で装備に幅がなかったのが欠点か
>>284
純粋な反応速度や運動性ではアレックスの圧勝のはず
正史アレックスは試作型で装備に幅がなかったのが欠点か
289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:19:51.29 ID:bF0Fd+d60
>>284
アレックスはアムロの反応速度に合わせたガンダムだからアムロが乗れば凄まじい事になる
多分シャアと遭遇してもフェンシングでやり合う前にジオング落してシャアがミンチになってる
>>284
アレックスはアムロの反応速度に合わせたガンダムだからアムロが乗れば凄まじい事になる
多分シャアと遭遇してもフェンシングでやり合う前にジオング落してシャアがミンチになってる
315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:36:24.23 ID:5dlzh0W8O
>>299
MC云々もそうだが未完成とはいえ何気に全天周モニターの先駆けなんだよな
294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:24:54.04 ID:TUeTA7g9O>>299
MC云々もそうだが未完成とはいえ何気に全天周モニターの先駆けなんだよな
テム「んん!?」
ユウ「!」
テム「…………」
ユウ「…………」
テム「君、搭乗機体は」
ユウ「…………」つジムコマンド
テム「…………」ジー
ユウ「…………?」
テム「……採用」ポンッ
ユウ「…………」コクリ
テム「空いてるのはあったかな……エイガーのMS適性低すぎるから乗せかえちまうか」ピッピッ
エイガー「えっ」
永井一郎「時はすでに十二月の終わりに近づいていた」
永井一郎「本来ならば戦いはア・バオア・クーへと移行し、この短い戦争が集結を迎える頃合いのはずだったが」
永井一郎「オデッサにおける反攻作戦の失敗は思わぬ遅延を生み、連邦軍は1ヶ月以上もの間、臥薪嘗胆のときを過ごすこととなったのだ」
永井一郎「しかし結果として、戦争末期に生まれた名機、不遇の傑作が集結」
永井一郎「ジャブロー攻略戦は、両雄のエース、地上戦力、その全てを投入した一大決戦の場となるのだった」
永井一郎「それはまさに、互いの最大戦力のぶつかり合いという、浪漫であった」
そういえば一年戦争時に両陣営のニュータイプ用MSって差が大きいよな
ジオンはサイコミュを実装してるのに対して連邦はパイロットの反応速度に合わせたMSだし
連邦系MSでファンネルとかビットが実装されたのってグリプス以降だっけ?
333:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:42:26.09 ID:oo4L4QTyO
>>318
だって連邦は一年戦争の後、「ちょwwニュータイプやべぇwww」とか言ってアムロ軟禁してたくらいだぞ
ジオンと違ってニュータイプにビビっててしばらく利用の方向に研究が進まなかった
>>318
だって連邦は一年戦争の後、「ちょwwニュータイプやべぇwww」とか言ってアムロ軟禁してたくらいだぞ
ジオンと違ってニュータイプにビビっててしばらく利用の方向に研究が進まなかった
338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:44:27.94 ID:bF0Fd+d60
>>333
その結果が強化人間とかサイコガンダムだもんな
連邦がNT研究に迷走してるかがわかるな
>>333
その結果が強化人間とかサイコガンダムだもんな
連邦がNT研究に迷走してるかがわかるな
350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:50:13.87 ID:5dlzh0W8O
>>338
ジオンみたいな少数の戦力だと戦略的に単体VS多数みたいな戦い方を
しなきゃならなかったってのもあるだろうな
334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:42:28.89 ID:TUeTA7g9O>>338
ジオンみたいな少数の戦力だと戦略的に単体VS多数みたいな戦い方を
しなきゃならなかったってのもあるだろうな
――キャリフォルニアベース――
ガルマ「ランバ・ラル大佐に、敬礼!」
シャア「……」スッ
兵士達「「「」」」ザザザザッ
マイ「…………」ビシッ
・
・
・
シャア「ラル少佐……二階級特進して大佐か」
シャア「昇進は部下の生活の安定に繋がると常日頃言っていたが……死んでしまっては元も子もあるまいに」
ガルマ「……私のギャンを預けていたのだが、まさか青い巨星が墜ちるとはな」
ガルマ「ガンダム……やはり恐ろしい存在となり我々に立ちふさがるか」
マイ「ラル大佐……ギャンKが届けられていれば……もしかしたら」
シャア「過ぎたことにおける仮定の話はナンセンスだ。止めておこう」
マイ「はい」
ラルって小佐だったか
342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:47:14.56 ID:1CMVJoQQO
>>337
前々回のオデッサでの戦功で少佐に昇進
349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 19:49:36.73 ID:TUeTA7g9O>>337
前々回のオデッサでの戦功で少佐に昇進
ガルマ「報告によれば、20機近いガンダムに囲まれてもなお部下と共に敵機に斬り込み、後方のギャロップの離脱を助けたそうだ」
シャア「20機だと……?」
マイ「情報によりますと、大半が陸戦用に製造されたガンダムのようです」
マイ「性能は例の白いガンダムに劣るようですが、それでも装甲やパワーは圧倒的です」
シャア「あまり考えたくはないな……あのガンダムが犇めいている環境とは」
ガルマ「あそこまでの性能で部隊運用されると、非常に厄介だ」
シャア「崩しようがないからな……一般兵士が束でかかってもまとめてスクラップだ」
マイ「まさに白い悪魔ですね……」
ガチャッ
ジョニー「そのために俺達が来たんだろう?」
ガルマ「!」
マイ「【真紅の稲妻】ジョニー・ライデン少佐!」
マツナガ「ギャンの雪辱は同じギャンが晴らしましょう」
マイ「【白狼】シン・マツナガ大尉!!」
シーマ「良いことじゃあないか、選り取り見取り……ふふっ」
マイ「【海兵隊】シーマ・ガラハウ中佐!!」
ガイア「俺達も忘れてもらっちゃ困るぜ」
マイ「【黒い三連星】ガイア少佐・オルテガ大尉・マッシュ大尉!!」
ガトー「英霊達の悔恨の念、胸を打ちますな」
マイ「…………!」
ガトー「アナベル・ガトー大尉であります。ドズル中将の命により馳せ参じました」
ガルマ「兄上から聞いている、戦果を期待するよ」
永井一郎「【ソロモンの悪夢】の名はここでは語られていない」
こ、これが友情パワーか・・・
熱い展開ですなぁ
ジオンのエース勢揃いだ
ガトーはまだ無名だな
ガイア「しかしながら……この場に珍しい者がいるようですが」チラッ
ジョニー「……」チラッ
マツナガ「……」チラッ
シーマ「…………」パチンッ
ガルマ「よく来てくれた、シーマ中佐」
シーマ「お呼ばれには肖りたくなるもので、よろしくお願い致しますよガルマ様」
シーマ「降りてこられたのはリリーマルレーン含めて海兵隊三部隊、全機ゲルググ。お好きなように使い潰してくださいな」
ガルマ「使いはするが潰しはしない。海兵隊も貴重な戦力だ、功を焦るなよ」
シーマ「……百も承知で」パチンッ
シャア「ガルマ」
ガルマ「あぁ」
リリーマルレーンって大気圏内行けたっけ
385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:24:44.97 ID:fGH4jjTH0
>>380
ザンジバルだから可能。
CDドラマでは「まだ大気圏突入はやってない」(=可能)といってる。
383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:22:46.36 ID:V4I2T1w90>>380
ザンジバルだから可能。
CDドラマでは「まだ大気圏突入はやってない」(=可能)といってる。
しかし改めて戦力分析すると、これほどエースパイロットと開発陣と
人材豊富、さらに戦争が短期決戦とならなければさらに追加された莫大な物資
なのにジオンの大勝というイメージを与えてくれない連邦の戦力はどうなってるんだ
406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:52:46.11 ID:xLAk6rkK0
>>383
そりゃ国力が違うからな。個人や兵器の能力で勝てるならフィンランドもドイツも勝ってる。
兄上曰く、戦争は数。
>>383
そりゃ国力が違うからな。個人や兵器の能力で勝てるならフィンランドもドイツも勝ってる。
兄上曰く、戦争は数。
412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:57:27.65 ID:V4I2T1w90
>>406
ドズル兄さん・・・
WW2系の戦略ゲームだと英米の物量が本当チートだからなー
そういう意味でジオンは本当にドイツなのか
総帥が選民思想だし
389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:32:39.98 ID:TUeTA7g9O>>406
ドズル兄さん・・・
WW2系の戦略ゲームだと英米の物量が本当チートだからなー
そういう意味でジオンは本当にドイツなのか
総帥が選民思想だし
――――
ガルマ「これより我らは、連邦軍の拠点であるジャブローを攻略する!」
ガルマ「例の木馬がジャブローに入港する際、我々の工作員が潜入しジャブロー宇宙船用ドックを発見した」
ガルマ「位置の特定も完了している。この長きにわたる重力戦線に終止符を打つは、今を除いて他にはない!」
ガルマ「ランバ・ラル大佐はその最終チェックの為に赴いた先で撃墜された。いわば彼の弔い合戦である」
ガルマ「青い巨星墜つるとも、その輝きは永久に消えぬことを、連邦軍の兵士はその時を以て、諸君等の手により知ることになるのだ!!!」
ガルマ「ジーク・ジオン!!!」
『『『ジーク・ジオン!!』』』
『『『ジーク・ジオン!!』』』
『『『ジーク・ジオン!!ジーク・ジオン!!ジーク・ジオン!!!』』』
実際ガルマとラルってどっちが先に逝ったっけ?
398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:48:09.81 ID:lOZa1HLu0
>>396
ガルマの敵討ち部隊がラル隊よ
397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 20:46:28.00 ID:TUeTA7g9O>>396
ガルマの敵討ち部隊がラル隊よ
シーマ「さぁ……楽しい楽しい戦争の時間だ」
永井一郎「連邦軍の最大最後の地上拠点、ジャブロー」
永井一郎「圧倒的な対空防御力、圧倒的な兵力数、圧倒的な物資備蓄量」
永井一郎「ガルマが戦いを万全にするべく決戦を遅らせた結果」
永井一郎「ジャブロー及び南米全域には、千を遥かに上回る数のジムが配備されていた」
永井一郎「もはや他に護るべき場所もないという連邦軍高官の恐怖と覚悟が、ジャブローの防御力を過剰なまでに増強させ、今や南米は大陸兵器と呼べる存在と化していた」
永井一郎「対するジオン公国軍は、統合整備計画における改修改修と生産されたMSを惜しげもなく投入」
永井一郎「大陸を総なめにする勢いで侵攻する大規模作戦を実施することとなった」
【ジャブロー】
ピチュンピチュンピチュンピチュン
ピチュンピチュンピチュンピチュン
デトローフ「し、シーマ様!!対空砲とMSが、まるで針山ですぜ!?」
シーマ『ごちゃごちゃ抜かすんじゃあない!』ジーッ
シーマ『良いかい、あたしらはここで働けなきゃ本当にジオンに居場所がなくなるんだ!』バサッ
シーマ『死に物狂いで突っ込みな!邪魔する奴らに容赦なんかするんじゃないよ!』シュル…パサッ
デトローフ(くそっ、サウンドオンリーなのが憎たらしい!)
兵士(妄想しろ、音だけで情景を紡ぎ出すんだ……!)
兵士(うっ……ふう……)
シーマ『ゲルググ隊、準備しな!』
シーマ『降下準備だ。片っ端から吊してやりな!!』
『『おぉぉ!!』』
兵士www
兵士緊張しろwww
隊員たくましいな(想像力が)
【ザンジバル(ラグナレク)】
マイ「シャア大佐、リリーマルレーン、キマイラ、マダガスカル、全て戦闘を開始しMSの降下準備に入ったようです」
シャア「幾ら先週定期便を毎日追加したからと行って、MSと対空砲が無くなった訳ではない」
シャア「私も出るぞ。【例のアレ】が通り過ぎてから一気に地上から距離を詰める」
マイ「ご武運を、大佐」
シャア「ララァと約束しているからな。宇宙に戻ったらザクレロよりもっと良いMAを見繕ってやらねば」
マイ「あの話まだ続いていたんですか」
シャア「仕方ないだろ……ザクレロが欲しいっていうから、もっと良い奴あげるからザクレロだけは止めなさいって説得せざるを得なかったんだ」
連邦兵(ジム)「くそっ来やがった!こっちはガウの空爆で対空砲がやられてるってのに!」バババババ
ザバッ
連邦兵「えっ?」
ドシュッ
グシャアッ
ハーディ(ズゴE)「おやすみ、坊や」
ミーシャ(ハイゴ)「しかし厄介ですな。水路にはあちらこちらに機雷が仕掛けてありますよ」
ガルシア(ハイゴ)「これならゴッグのがよかったかも知れねえや。ハイゴッグじゃおっかなびっくりだぜ」
アンディ(ハイゴ)「どうしますか隊長」
ハーディ「そうだな……っ!」
ズビィィッ
ミーシャ「ビーム兵器か!?」
ガルシア「来るぞ!!」
アニッシュ(陸ガン)「見つけた!水中用の新型だ!」
ラリー(陸ガン)「好き勝手やってくれるじゃないか……!!」
マット(陸ガン)「うおおおおお!!」ヴンッ
哀戦士でもかけながら読むか
バーニィはどうしてるんだろ
458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:30:43.08 ID:5dlzh0W8O
>>448
オデッサ陥されてないし統合整備計画の前倒しもしているからか
まだまだ優秀な兵も沢山いるし学徒動員かける必要ないんじゃねーの?
466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:34:43.24 ID:TUeTA7g9O>>448
オデッサ陥されてないし統合整備計画の前倒しもしているからか
まだまだ優秀な兵も沢山いるし学徒動員かける必要ないんじゃねーの?
ドスゥッ
ズキュゥゥン
マツナガ「さぁ、どうしたひよっこ共」ブンッ
ジョニー「この真紅の稲妻を討ち取って、レビルの爺さんに誉めてもらおうなんて良い子はいないのかい?」ジャキンッ
連邦兵「くそっ……」ジリジリ
ブォォッ
ジョニー「! 大尉、左だ!」
マツナガ「速い……!」
ズギャァァァッ
マツナガ「うぉぉ!?」
ジョニー「何つうビーム兵器だ……っ!」
ユウ「ユウ・カジマ、敵エースと思われるMSを視認した」
ユウ「マドロックで迎撃に入る。至急応援を頼む」
モーリン『了解です』
フィリップ『ユゥゥ、お前俺達が行く前にぃ、獲物取り尽くしちまうんじゃあねえぇぞぉ?』
マツナガ「ガンダム……か」
ジョニー「となると、周りにガンダムタイプがうじゃうじゃいる可能性が高いな」
マツナガ「退きますか?」
ジョニー「こっちからの要請はちとミノフスキーが濃くて届かないな……」
ジョニー「……やるか、大尉」ジャキンッ
マツナガ「はは、そう来なくては」ヴンッ
ユウ「付近の友軍に通達する」
ユウ「……俺から離れろ。今すぐにだ」ゴゥッ
・
・
・
シャア「……此処か」
アッガイ(アカハナ)「はい、間違いありません」
シャア「ケンプファーのコンセプトが正しいことを示すには良い機会だな」ガシャコンッ
テムさんがエグザム撤廃したんだっけ
シャア専用ケンプファー来るか
シャア「地上の戦況はどうか?」
マイ『やはり対空砲を事前にある程度は沈黙させているせいか、降下自体は出来るのですが』
マイ『水路に機雷、森の中に地雷と、MSを普通に進めることさえ困難な状態です』
シャア「やはりそうか。奴らめ……」
シーマ『シャア大佐、ここにいらしたか』
シャア「中佐か」
シャア「これからモグラ叩きにいくところだ、付き合うかね」
シーマ『モグラよりもっといいものを叩きに行くんだろう?』
シャア「運良く出会えるなら叩くがね」
シーマ「そういうときは嘘でもそうだと言うものさ」
シャア「ふっ……では行くぞ。離れていろ」ジャラララッ
これスレタイいつになるの
502:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 22:00:22.55 ID:eS2eHI4YT
>>492
を見る限りは本編開始前かもしくは幕間での会話みたいだな
499:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/31(日) 21:57:14.59 ID:uIh2R6hK0>>492
を見る限りは本編開始前かもしくは幕間での会話みたいだな
いつの間にやらスレタイの所はもう過ぎてる気がするな
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